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【ドラマ】ミス・マープル版『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか』―なぜスティーヴン・チャーチェットに頼まなかったのか

『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか』

う~ん、ちょっと待って予想外!悪い意味で予想外!原作読んだときに、ドラマが楽しみ♪とウキウキしてた気分を返してよ!

なんかフランキーが唯のわがままで頭の悪いお嬢様になってるとか、ハリポタのクィディッチ先輩のボビィが冒頭から一人ごっこ遊びしててよけいおバカなことになっていて、おまえはいったいいくつなんだとかはさておき、話が酷すぎる。グラナダ版で個人的に酷い出来だと思った話と言えば、『バートラムホテルにて』とか『書斎の死体』とかいろいろありますが、これはそれらを超えて一気にトップに躍り出たかw

ミス・マープル作品のグラナダ版ドラマは、特にミス・マープル役がジュリア・マッケンジーになってから(シーズン4以降)、原作に比べシリアスで陰鬱な路線で改変されている。そのせいか割とマクイーワン版より落ち着いていて、比較的見やすく安心して見れる話が多い。当たりはずれのふり幅の大きいマクイーワン版に比べ、全体的に小粒ながら良作なマッケンジー版、といった印象。でも『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? 』に関しては、シリアス陰鬱路線じゃなく、マクイーワン版の『スリーピング・マーダー』や『パディントン発4時50分』系のラブコメお気楽路線で見たかったな~。これだったら絶対外れなかっただろうに。



ちなみにこの2作品、演出はスティーヴン・チャーチェットというお方がされている。この人が演出を担当したのは他にも『復讐の女神』とか、わりとドタバタながら楽しい感じにうまくまとまっている作品が多い印象。この人が『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか』も担当してくれたらよかったのに。よりにもよって原作からしていかにもドタバタラブコメ路線にぴったりなこの作品を、なぜにこんな暗い作品にしたのか…。

この作品、原作は頭に花咲いてる路線なので、殺されかかったボビィの隣で、 ”やっぱ殺人事件だし!犯人捜しイェ~イ!" するフランキーという微笑ましいシーンに代表される軽いノリがあったのですけど、ドラマは全体的に妙にフランキーが湿っぽいタイプのツンデレキャラになっていて、ボビィもフランキーもなんとなくウザきゃらに。というか登場人物全員ウザいわ。こういう厭世的な雰囲気があっている作品もあるんですけど、今回はちょっと残念だな~。

 ⇒原作『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか』読書感想はこちら
 ⇒アガサ・クリスティ作品感想一覧はこちら
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以下ネタバレあり

蘭


正直原作はミステリーとしてはそんなに面白くもなく、人の内面なんかも全然書かれていなく、フランキーとボビィとついでにバジャー(そう言えばバジャー出てこなかったわ)のへっぽこ探偵団のかわゆい大冒険!のみが売りの話なので、シリアスにするには今一歩物足りない。だからドラマも話が大幅に改変されたんでしょうけど。そうそう、話も全然違ったんですよ~、とドラマ版のあらすじを書こうとしたけれど、チョト私頭ワルクテ、一回見タダケダト ヨクワカラナイ…。


なんで偽の手紙でボビィをおびき出して検視審問に行かせなかった?ボビィ行ってもどうせ身元知らないから問題ないし。”従兄弟”のトレントはマイケルだったの?そこらへんの説明あったっけ?ていうかそもそも、捨てられた子ども(マイケルとアリス)ってなんだよ、どっから出てきたんだよ!子どもたち、なんか気味の悪い不細工なの2人いるじゃん?ハリポタのマルフォイみたいな!オールバックで蛇持ってるやつ!それとは別なの?なんなの?

中国ってなんだ?東洋の神秘か?シルヴィアの夫はジャックで、いや、ジョージで兄弟で、えっ?不倫?もうもうなんか話が全然分かりません。

なんかわからんけどシリアスな雰囲気。そんで最もシリアスなはずの犯行種明かしシーンでは、律儀にマープルさんに説明する時間をあげるし。一応ここはギャグシーンのようです。え、笑っていいのかな…。てゆーか注射器と銃じゃ、銃の方が有利よね。別に針刺す直前でもないし、シルヴィアと注射器、結構な距離ありましたけど。針刺さる前に銃で撃てますけど。こんなんで脅されてなんで銃置いてんだよw 

なに、ここも一応笑うとこなの?とか思っている間に、なぜか最後注射器ブスッ、あ、死んじゃった…。




…どうしよう、捨てられた可愛そうな子供たち、と思えばいいのか、それともなんかさっき笑いそこなったし、とりあえず笑っておけばいいのか、なんかどんな反応したらいいのかわからない…。


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