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【ドラマ】ミス・マープル『グリーンショウ氏の阿房宮』 ―出てくる人みんな怪しい



『グリーンショウ氏の阿房宮』
ミス・マープル役:ジュリア・マッケンジー

原作未読でドラマ拝見。う~ん、なんか1回見ただけではよくわからん。すごいボンボンボンボンいろんなことが起こりすぎるような気がするのですが。そんで出てくる人出てくる人みんな怪しい。みんな裏があって妙な行動取るし。

聖職者まで飲んだくれでタカり常習犯かよ、やはり安心できるのは町の情報網、おばあ様軍団だけだとほっとしたのもつかの間、シスリーも変な行動を。お前もか。私はマープルさんの友人って普段真っ先に容疑者から外すのですがw今回はシスリーに加えキャサリンまでもなんか怪しい。

とりあえず、あらすじ―

ミス・マープルは、息子アーチーと共に夫のDVから逃げてきたルイザに、友人キャサリン・グリーンショウの屋敷での住み込みの仕事を世話する。キャサリンは薬草の研究をしており、秘書を募集していた。祖父が設計したというこの通称「グリーンショウ氏の阿房宮」には、幽霊がでるという噂があり、東棟にあるキャサリンの父親で科学者のデシマスが使っていた実験室は立入ることが禁止されていた。

ひとまず安心したルイザだが、その夜から執事のクラッケン梯子からおちて死亡、そして滞在客のピンドラーの失踪、幽霊騒動に、物の位置が変わるなど奇妙なことが相次いで起こる。


キャサリン 「短所はある?」
ルイザ 「男です」


の会話で、こんな可愛いのにこの人男なのか!と思ってしまったのはきっと私だけではないはずw このシリーズ、突然の同性愛告白やら近親相姦やらやりたい放題なので、突然女装の人が出てきても、それもあり得る、と思ってしまうのも無理はないよね☆

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この話、いつにもましてなんかマープルさんのしゃしゃり出感がすごいので、「原作に登場しないマープルさんを無理やりマープル物に改変した」シリーズかと思ったら、原作もちゃんとマープル物なんですね。ただミス・マープルは現場にいて事件を解決するわけではなく、甥のレイモンドから話を聞いて推理する形式のようですが。普段ミス・マープルのお節介なところは結構好きなのですが、この話ではなんかちょっと鼻につく感じでした。

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以下ネタばれあり

コペンハーゲン





ちょっとよく理解できていないのですが、ピンドラーはアルフレッドの出生証明書を見つけてナットと取引をしたということみたいだけど、出生証明書を処分しても、そもそもキャサリン生きている限りアルフレッドが実子って事実は隠せないよね?その後キャサリン死ぬことが確定していないと、出生証明書だけじゃ、ゆすりネタとしては弱いよね。ということはピンドラーはキャサリンを殺す計画まで知っていたということなの…?殺人を計画している人相手に単独で取引とか死亡フラグ。

「アーチ―には自分を守ってくれるお母さんがいる、人生を応援してくれる人が…」とか言って同情をひいていた「孤児」のナット、実は息子のために遺産乗っ取りをたくらんでサクサク人を殺してくれちゃう、めっちゃ味方の仲良しママンがいましたとかww すごい応援してくれてるじゃないですかぁ~やだ~。とんだマザコン野郎でした。

いろいろわかってから再度この作品見直すと、印象の変わるシーンが多いです。クラッケンの事故の夜の二人のシーン、後から見ると母と息子の会話だったのね~、とか。主役が貰えそうだと喜ぶ息子に夜食をさしだし、にっこりほほ笑む母。また、事故現場を写真に撮っていたピンドラーも、最初見た時何この悪趣味の変態と思いましたが、記者となると話は別ですね。悪趣味には違いないですけど。

目薬に入っているアトロピンを盛られた被害者が、回らぬ舌で持ってくるように頼んだ解毒剤「ピロカルピン」の聞き間違えが、事件解決の手がかりになるというエピソードは、マープル物の別の短編のエピソードから引っ張ってきたんでしょうかね。それとも原作にもこれあるんでしょうか?ちょっとわかませんが。そして何気に警部さんが「インチのタクシー」とポロッと言っているのが良いです。『鏡は横にひび割れて』で印象的に使われた、セント・メアリー・ミードのタクシー会社の屋号。こういう、ミス・マープルシリーズを通して楽しめる小ネタが入っていると嬉しくなります。それにしても、温室のあるお屋敷って素敵。



全編通してドキドキする展開ですが、一番ゾクっとしたのはなぜか、アーチ―が実験室に閉じ込められるところでした。ああいう大きなお屋敷があった昔の時代は、お屋敷の面積の割に使用人が少なかったりすると、子供が迷子になったり隠れてしまって出られなくなって、だれにも見つからずに死んでしまうという事故もあったんだろうな。ポリオの治験の話と言い、小さな子供が犠牲になるのは嫌ですね。

ただ話としては次から次へとおこる展開に飽きる間もなく、またお屋敷もいい具合に古びていて雰囲気もばっちりなのですが、正直これと言って心にくるエピソードも共感できる登場人物も無く。見終わった後はあまり印象に残らない話でした。



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