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【ドラマ】名探偵ポワロ『コーンワルの毒殺事件』 ―お米食べろ!!



『コーンワルの毒殺事件』

原作は 『教会で死んだ男』収録の短編。ミス・レモンの前髪がいつにも増してはっきりクリッとしていた今回ですが、話の方はもやっと気味。

あらすじはNHKオンラインより
ポワロは、コーンワルに住む歯科医ペンゲリーの妻から、夫が自分を毒殺しようとしていると相談される。夫人は、夫と女性助手の関係を疑っていた。翌日、ポワロが家を訪ねると、夫人はすでに死亡。医者は、死因は胃炎によるものだという。さらに夫人のめいの話では、夫人は自分の婚約者に夢中になっていたというのだ。そして数か月後、ペンゲリーは妻殺しの容疑で逮捕される。

ヘイスティングズ「ラドナーは迷惑だったでしょうね。倍ぐらい年が違うんですよ~」←本日のお前が言うな来ました。シンデレラは何歳でしたっけ?原作では明言されていなかったような気がしますが一回りは離れている印象。ドラマはどうなんだろうな。そしてアガサもかなり年下の男性と再婚していたし。

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以下、軽くネタバレあり
原作の『ヘラクレスの冒険』の「レルネーのヒドラ」、『火曜クラブ』の「青いゼラニウム」のネタバレもあるので注意!

馬車


証拠がない系の話はやっぱりもやっとします。こういう解釈もできますね、という範囲をでないような。ドラマ見た限りではポワロがなんでこいつが犯人だとわかったのか理解できず原作を読み直してみましたが、原作もいまいちすっきりせず。一応夫の不倫と毒殺疑惑を告発するためならポワロの所に来ず警察に行く、夫人がポワロの所に来たのはおかしい、というところから綻びがでたということなんでしょうが…。自分も不倫をしていて、夫の毒殺疑惑を確かめ心置きなく離婚するため、とのこと。ポワロお得意の人間性に基づく推理、ということになるのかな…。でもやっぱりなんか弱いよな。

アシスタントの女性のひたむきさと美人さ、裁判でしょぼくれた姿のペンゲリー氏を見て、なんとなく可哀そうと思ってしまったのですが、よく考えたら不倫は本当だったのよね?夫は金髪あばずれ女と不倫、妻は息子程の年下男と不倫、かつ相手の本命は姪。うわ~ドロドロだ。



てっきりペンゲリー氏に一方的に思いを寄せていたメイドが、アシスタントとの不倫を知って逆上してペンゲリー氏をはめたんだと思って見ていたのですが、どうやらこれは頭の中で筋が『ヘラクレスの冒険』の「レルネーのヒドラ」と混ざってしまったようでw なんかこの話似てる。クリスティの話で、夫か妻が死んだ後に、不倫相手と結婚したいための毒殺と噂が立ち、死体掘り返して調べたら本当に毒殺、かつ犯人は不倫関係ないって話、多いよね?ヒドラ以外でぱっと思いつくのでは、原作版のミス・マープルの「青いゼラニウム」とか。

この手の話に限らず短編は似たようなプロットが多いので、なんかいろいろ混ざってしまって話をよく覚えていません。しかし犯人じゃないなら、なんでメイドはあんな嘘ついたんだろ…。いつものおバカなメイド描写か?あのメイドさん、結構気に入っていたのでもっと出てほしかったわ。外国人(=ポワロ)が家にやってきた時の「世の中一体どうなってるの!?」のセリフが特に好きですw

メイドさんも良いですが、今回の話の見どころはヘイスティングズ。めずらしく頭脳で、なんとヘイスティングズが頭脳で役に立った回!実はやればできるヘイスティングス、医者の物まねだってできちゃうぞ!日頃は「ポワロのいうことをきいて、かしこくなりなさい」とかほんと子ども扱いされているヘイスティングズですが、今回はお褒めの言葉を頂いていました。東洋の神秘パワーですかね。恐るべきインドカレー。機転を利かせて、犯人を追い込み自白させるなんて。ちなみに原作では外の二人組の件は全部ポワロのセリフ。ヘイスティングズはぼーっとつったってるだけです。もうちょっと頑張れ原作のヘイスティングズ!出来るよ! お米食べろ!!



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