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【ドラマ】名探偵ポワロ『ダベンハイム失踪事件』 ―ポイロさんにポワロ、お届け!


『ダベンハイム失踪事件』

原作は『ポアロ登場』収録の短編です。

ダベンハイム氏のお宅が素敵です。モダンかつクラッシックな内装に、絵の裏の隠し金庫、そして封蝋 昔の映画に必ずといってもいいほど登場するこの封蝋、シーリングスタンプ・シーリングワックス―正式名称はよくわからんけど。前に書いた覚えがありますがこの封蝋に非常に憧れて真剣に買おうかと思ったことがあります。ただ、これが贈られて来たら相手はびびるよな、とか、これを付けた郵便物が無事郵便局の仕分け機械を通れるのか?とか、いやそもそも私全く手紙書かないし、ということで思いとどまりました。

それはさておき、ドラマ。マジックショーを見ているポワロ、右を見るとヘイスティング、そんでカメラが左へ移ったので、お、ミス・レモンか…?と思ったら、ジャップ警部。あら仲良しね。男3人で何やってんだ…。

ポワロ宅で出された、ジャップ警部が嫌そうな顔して眺めていた濃い~色の妙な飲み物は、いったいなんでしょうね?原作だとホットチョコレートですが、いっぱいやると言っていたからにはいつもの黒スグリのシロップとやらか…?そつなく断るヘイスティングズ、さすが相棒。そしてポワロはエプロン姿がお似合い。

しかしポワロさんは今回もこの妙な飲み物に加えて、何かの鳥の丸焼きらしき豪勢な料理をまたまた作っていましたが、自ら料理をしている姿を見ると微妙に違和感があります。原作だと、美食家らしく料理はいっつもどこかの知る人ぞ知るレストランで食べ、飲み物は執事のジョージか宿のおかみさん的な人が用意しているイメージなので。原作ジョージも初期から登場している割に出たり出なかったりですけど。ドラマの初期のポワロさんは執事を雇う余裕がないのかしら…この間も電話止まっていたし。

以下あらすじはNHKのHPから引用
銀行頭取の失踪事件をポワロは部屋から一歩も出ずに解決するというのだが果たして…?

銀行頭取のダベンハイムが失踪した。ダベンハイムは、客の男性を駅まで歩いて迎えに行ったまま消息を絶っていた。ポワロは、全ての事実を知ることができれば部屋を出ずに事件を解明できると、ジャップ警部と賭けをする。その客は株取引でダベンハイムにひどい目にあわされ、恨みを抱いていたという。警察は彼の犯行を疑うが、ポワロはそれを否定する。

 ⇒原作感想はこちら:【本】『ポアロ登場』― 割とすっとんきょうなポアロです
 ⇒アガサ・クリスティ作品感想一覧はこちら

以下、ネタバレあり

インコ


音楽に合わせて金槌を打ち鳴らす犯人w ノリノリである。おかしいと思われなかったということは、名演奏だったんでしょうな。

安楽椅子探偵をすることになったポワロは、暇を持て余し手品に走る。同じくアガサ・クリスティ原作のヒクソン版のドラマ「ミス・マープル」の『魔術の殺人』でもスラック警部が手品にいそしんでいましたが、あちらでは男性は手品を嗜むものなんでしょうか?これはどちらもドラマオリジナル。『魔術の殺人』も事件現場を舞台に見立てた犯行ですが、あちらは登場人物全員が不快な小物臭を放っていて辟易する話なのでこちらのほうが話としてはだいぶマシです。

 ⇒関連エントリー:【ドラマ】ミス・マープル『魔術の殺人』―種も仕掛けもあります、な犯行(アガサ・クリスティ原作)

人が手品のように消えるトリックを暴く、というこの作品。これはわりとタネがわかりやすい犯罪になるのかな?書評やドラマ感想を読んでいると、わかったと言っている人が多い印象。もちろん私は全く分りませんでした、はい。でも私は結構好きです。人間の消し方についてはとくになんとも思いませんでしたが、隠れ家として刑務所を選んだのがなるほど!という感じで。でも私なら、指輪はそこらへんに置いておいておくかな。ローエンに罪を押し付けるのにダメ押ししたかったんでしょうが、ちょっと危ないよね~。刑務所に逃げて、ローエンに濡れ衣着せるのは家に呼ぶだけで上手くいけば…ぐらいにしておけばよかったのに。しかし奥さんが可愛そうですな。信じてあんなに心配していたのに、プレゼントは横領した金を持ち出すための手段にすぎず、奥さん捨てて一人で逃げたとか。

原作との大きな相違点は、ダベンハイムとローエンの関係。原作では、ローエンは相場師でダベンハイムの鼻を一・二度あかせてやったということになっていますが、ドラマではローエンの方が取引に負けて破産寸前になり、今はダベンハイムが手に入れたい株を手に入れ銀行の頭取の椅子を狙っている(しかもレーサー)という設定。原作では、ダベンハイムが恨むならわかるがローエンが恨むのはおかしい、というのがローエン無実説のポワロの根拠の一つになっています。これだと、もしかしたら犯人が分かりやすいので(私はわかりませんでしたがw)、ドラマではこの恨みつらみ関係を双方いがみ合ってる感じに変更したのかもしれませんね。

短編は殺人事件が起きないのも多いので、ヘイスティングズ、ミス・レモン、ジャップ警部揃った明るい雰囲気が合っています。ポワロの手品にはしゃぐミス・レモンと、あんなに何回も成功したのにここ一番で手品失敗してしまうポワロさんが良い。クラシックなレースカーに乗れて嬉しげなヘイスティングズの「…いいんですか?」も。そういえば、車全然詳しくないのですが、あんな昔のニュースでしか見たことがないような形の車が、現役で動くんですね。


ポワロ全然関係ないのですが、私の好きなオウムの動画があるので最後にご紹介。鳥は顔が怖いのであまり好きではなかったのですが、動物の動画を見るのが好きでyoutubeをよく漁っているうちに好きになりましたw 中でも白いオウムが好きです。これは病院に連れていかれるのを察知したオウムが、飼い主に文句を言っているところです。有名な動画なので知っている人も多いかも。後半、顔を見ながら文句を言った後に、ゆ~らゆ~ら揺れながら様子をうかがっているのがダダこねる子供みたいですごくかわいいですw 






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