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憧れのクラシックホテル、富士屋ホテルの花御殿ジュニアスイート宿泊編【アンティークで大正浪漫な箱根旅行記】


富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート

はつ花でせいろ蕎麦を食べた後は、この箱根旅行のメインでもある前から泊まってみたかった富士屋ホテルの花御殿にチェックイン。年をとってきた両親との旅行の為、あまり観光に歩き回らずホテルにいること自体が楽しめるような、雰囲気の良いクラシックホテルに泊まろうということで、客室もジュニアスイートにしました。


日本を代表するクラッシックホテル 富士屋ホテル


富士屋ホテルは明治11年(1878年)創業の日本を代表するクラッシックホテルの一つです。各国の皇族、喜劇王チャップリン、ヘレン・ケラー、ジョン・レノンなどが投宿したことでも有名。本館に明治の建築様式を残し、また外国人専用であった時期が長く合ったこともあって和と洋が融合された独特な雰囲気を醸し出しており、一歩入った瞬間に小説に出てくる明治・大正の古き良き時代へタイムスリップしたかのような錯覚に陥る珠玉の空間です。

富士屋ホテル ライティングデスク

富士屋ホテルは5つの建物からなっており、それぞれだいぶ雰囲気が異なります。

  • 本館 明治24年(1891年)建造
  • 西洋館 明治39年(1906年)
  • 花御殿 昭和11年(1936年)
  • フォレスト館 昭和335年(1960年)
  • 旧御用邸 別館・菊華荘明治28年(1895年)


フォレスト館以外は全て登録有形文化財、近代化産業遺産に指定。中でも一番人気が花御殿です。富士屋ホテルのシンボル的存在で、富士屋ホテルと言われて大抵の人が思い浮かべる建物がこの花御殿でしょう。

富士屋ホテル花御殿

名前の由来は43室全てに花の名前が付けられており、客室のドア、カギなど、細部に花のモチーフが使用されています。 海外では「フラワーパレス」と称され、富士屋ホテルの象徴的な建物です。


私は本館は設備面で老朽化が目立つときいたこと、フォレスト館はコンクリートでいまいち趣きがないことから西洋館と花御殿で迷い、和風の物が好きなことや、やはり富士屋ホテルといえば花御殿というイメージだったこと、そしてルームキーがとても素敵だったことが決め手になって花御殿に決めました。ルームキーについては後程。

花御殿 ルームキー


富士屋ホテルへチェックイン


箱根湯本から登山鉄道で25分ほどで宮ノ下駅へ。

箱根宮ノ下

途中いかにも昔からやっていたような古めかしい写真館や寄木細工などのお店を横目に見ながら歩き、駅から徒歩7分程でホテルへ到着。回転扉の内側には、重厚な洋館が広がっています。飴色に磨かれた大階段に赤じゅうたんがとても素敵。

箱根宮ノ下富士屋ホテルロビー

箱根宮ノ下富士屋ホテルフロント

大正浪漫とか明治の雰囲気が好きな人にはたまらない空間です。銘仙の着物とか来て座ったら似合いそうね。

富士屋ホテルマジックルーム

両親をマジックルームに残しまずはチェックインを。

箱根宮ノ下富士屋ホテルフロント

チェックインは本来15:00からで着いたのはちょっと早かったのですが、早めに入れてもらうことが出来ました。この時に翌日の旧御用邸菊華荘での朝食の時間も予約します。ゆっくり起きたいので朝8時に。菊華荘はグッと変わって数奇屋風書院造りの純日本建築、こちらもとっても楽しみ。

ホテルの中はもうどこを向いても素敵な所だらけ、庭園もプールもダイニングもアンティークな雰囲気がすごく良いのですが、そちらはまた後で紹介することとして、まずは赤絨毯の敷かれた廊下をずいずいと奥へ向かい花御殿へ。

富士屋ホテル ティーラウンジオーキッド

ホテル内は本館、西洋館、花御殿へと繋がっており、場所によってちょっとずづ趣きが異なっています。花御殿はホテルの建物群の中ではフロントやダイニングルームから結構遠い方です。しかし歩く道すがらも、昔ながらのクラシックな設備・調度品に、歴史を思わせる写真や資料が随所にあり、また窓からは綺麗な庭が見えたりと歩いているだけでも目の保養なのですがまたこれも後で詳しく。

赤じゅうたん

富士屋ホテル

宿泊する客室が見えてきました。


富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート「あけび」


今回泊まった客室は花御殿ジュニアスイート「あけび」。

花御殿ジュニアスイートあけびドア

三井萬里氏による鮮やかな「あけび」の絵が扉に描かれています。ドアを開けて手細い廊下を進むと―

富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート

広いです。スタンダードの倍以上の室内、そして天井がとても高い。4メートルぐらいある?部屋が寝室サイドとリビングサイドに分かれています

富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート

そしてそこかしこに歴史を感じさせる調度品。写真には写っていませんが、かつてのセントラルヒーティングの設備が貴重な歴史的財産として現物保存されており。

富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート

花御殿ジュニアスイート

花御殿ジュニアスイートあけび
ワンピース:Comptoir des Cotonniers(コントワー・デ・コトニエ)icon

アンティークな室内に思わず写真撮りまくり、そしてその傍らではしゃぐ母。こういうの、特に女性は大好きだよね。

富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート

花御殿ジュニアスイート

客室入って通路を通ったすぐ横(↑の写真だとちょうどチラッと開いているドアのところ)は、中で寝転がれそうなぐらい広いウォークインクローゼットになっています。そして上の写真だと天井も高いので写真だといまいちドアノブの不自然さが伝わらないかもしれませんが、ドアノブの位置がとても高いところにあります。

花御殿ドアノブ

鏡の反射でわかるかな?胸元の上まである。これに限らず「花御殿」の客室のドアノブは、全て不自然なほど高い位置に付いており。動画で見てもらうとわかると思いますが、ウォークインクローゼットの中も高い。人によっては背伸びして服をかけることになるかも。


これは昔外国人専用のリゾートホテルだった時の名残だそう。

客室には全て花の名前がついてるのが特徴の花御殿、私の泊まった客室の名前は「あけび」で、ドアにルームキー、室内の絵画にお風呂のタイルに絨毯に絵葉書に至るまで、あけびが施されていました。ということは全部の部屋の分、異なる花の調度品を用意しているということか。すごい。

富士屋ホテル花御殿あけびの間 

そうそう、ルームキーの美しさも花御殿の特徴で、私が泊まりたかった理由の一つ。

花御殿 ルームキー

客室名の花が描かれた大きな木製のルームキー。今使われているものは4代目で、これでも初代の物よりも持ち運びしやすいコンパクトなサイズになっているとのこと。「花御殿」に滞在していることを示すシンボル的存在です。

バスルームは、どこかレトロなタイル調。客室付のお風呂には、各部屋宮ノ下の天然温泉がひかれているんですよ!

バスルーム

タイルにはめこまれているのはもちろんあけび。アメニティは独自のもののようです。

アメニティ

クラシックホテルに泊まる時に気になるのはその古さですが、色味も全体的にくすんで色褪せてやはり全体的に年季が入っています。しかし私はそういうのが大好きなので全く気にならず。カビっぽさやひび割れみたいな侘しい気分になる古さじゃなくて、どこか懐かしい気分になる、例えるなら「小さなころ夏に泊まったおばあちゃんち」的な…祖母の家には夏じゃなくても泊まっていたというのはさておき、遠い夏の日にその家で両親や祖父母がまだ子供だった頃がふいに思い浮かんで来た時の気持ちに似ている、そんなノスタルジックな記憶が漂う空間です。

自分たちの前の前の、知らないような世代の人たちが、以前ここに生きていた、というのを実感できるような、そしてそんなところに間違って紛れ込んでしまったような、そんな不思議な感覚が味わえるのがクラシックホテルの魅力だよね。

富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート

夜になると、なぜかグッと和風度、おばあちゃんち度が増し増しw

花御殿ジュニアスイート

花御殿ジュニアスイートあけび

部屋からの景色。明かりのともったホテルはとても綺麗でした。

富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート

夕食も美味しかったしダイニングもプールも夢の様なアンティーク空間、そして憧れの花御殿、ここに泊まって良かった、大満足の旅行だった…ベッドもふかふか、おやすみなさい…

富士屋ホテル花御殿ジュニアスイート

と書きたくなりますがまた食事前にまき戻って、これから館内案内ツアーです。日~金曜日の16:00~(30分程度)、日によって違う館内のいくつかの施設を巡るツアーが開催されています。宿泊者のみが参加可能。今日はこれが観光替わりです。早めにチェックインしたので両親も疲れをとる時間があってちょうど良かった。

あけびの間 エビアン

お茶を淹れて、ベッドで寝てもらって少し休んだら、集合場所の本館ロビーへ。

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