旅行鞄にクリスティ

日々のあれこれを忘れ、手の届く贅沢で自分を甘やかし明日への活力を養うブログです。バッグにアガサ・クリスティを詰めて行く海外旅行が最大のご褒美。


アガサ・クリスティ作品の個人的お気に入りベスト5と苦手な作品ベスト3 ―アガサ・クリスティと私


ブログ名からもお分かりだと思いますが。アガサ・クリスティの小説が好きです。

この記事では改めて、私のアガサクリスティファン歴と、個人的なお気に入り・お勧め作品、そしてちょっと苦手な作品について、まったくの独断と個人的な好みに基づき書いていきます。

アガサ・クリスティと私


初めて読んだのは中学生か高校生かよく覚えていないですが、姉が買った本の中にあった『ポアロのクリスマス』かなんかだったような。その時は、翻訳物を読むのが初めてだったので、”面白いけど文章や台詞が不自然で読みにくいな”程度の感想だったような気もします。

が、何冊か読んでいるうちにすっかりはまりファンになり、ポアロとミス・マープルに関してはほぼ全部読んでいて、もう話を覚えてしまっている物も多いですがそれでも10年以上何度も繰り返し読んでいる。クリスティの小説は『オリエント急行の殺人』や『ナイルに死す』など旅行物も多く、また大体筋を覚えているので途中でぶった切っても”続きが気になって旅行どころではない!”とはならないのでw旅行のお供にいつもクリスティを持って行きます。

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ミステリーとしても面白いですが、普通の小説のように読んでも楽しい。女性の描き方、芯のある人も、女のずるいおバカな部分を凝縮したような人も皆魅力的なところと、お屋敷の調度品や料理や服などイギリスの昔の文化(クリスマスのごちそうやら、更紗のカーテンやら、モロッコ革の小箱やら、タフタのドレスやら)の描写目当てのミーハーな読み方をしています。


アガサ・クリスティのお気に入り・おすすめ作品ベスト5


さて、私はどちらかというとミス・マープルよりポアロ派です。しかもヘイスティングズ大尉が出てこない話が良い。ヘイスティングズ大尉は決して嫌いではないですが、いると話が進まないので。ポアロはいい性格したちんちくりんの自意識過剰のおっさんで、でも言うことに愛があるのがよいです(自己愛もたっぷりですがw)。

好きな作品は、その時によっても変わりますが、

アガサ・クリスティを訪ねる旅―鉄道とバスで回る英国ミステリの舞台


 1、ナイルに死す
 2、杉の柩
 3、オリエント急行の殺人
 4、春にして君を離れ
 5、五匹の子豚

ナイルに死す』、『オリエント急行の殺人』、どちらも旅行物でドラマティックな、言わずと知れたクリスティの傑作。『ナイルに死す』は、全て明らかになった後の犯人の独白が、『オリエント急行の殺人』はゴージャスな雰囲気と犯行方法が好きです。本来のオリエント急行は残念ながら運行を終えてしまったようですが、復元したバージョンの列車でいいのでいつかオリエント急行に乗ってヨーロッパ縦断旅行をするのが夢です。

杉の柩』は、冒頭法廷から始まり、被告の回想に移り、最後再び法廷の判決部分にもどってくるという、被告の心の移ろいに合わせた劇を見ているかのようなドラマティックな進行が好きです。賢く、強く、恋に不器用なエリノアも魅力的。

アガサ・クリスティーの晩餐会―ミステリの女王が愛した料理

春にして君を離れ』は、怖いです。クリスティがメアリ・ウェストマコット名義で出した原題"Absent in the Spring"という小説で、邦題が素敵です。事件が起きて犯人を当てる推理小説ではなく、だんだんと家族と自分の真実がわかっていくサスペンス。見たくない自分の心の底を覗かされるような怖さ。主人公はなんとなく嫌な女なのですが、嫌と思いながらも自分の中にもその嫌な部分に思い当たるところがあるような。気付かぬ振り、見て見ぬふりをしたくなりますが、そこがまさに主人公と同じになってしまうという。

五匹の子豚』は後半のクリスティで良く見られた「回想の殺人」。十何年も前におこったかもしれない殺人を、複数の人の不正確な回想を集め、その違いと登場人物の心理から真実を導き出す。探偵という職業がだんだん時代遅れになる時分、時とともに無くなる物的証拠ではなく、人間性からのみ推理が可能な「回想の殺人」は、警察ではなくポアロこそが活躍できるうってつけの題材。マザーグースの歌もよい。

推理小説としては、『アクロイド殺し』や『そして誰もいなくなった』が入るのが妥当なのでしょうが、私はもう何度も読んでいるので読んだ当初の驚きはすっかり忘れ何度も読み直したい話的なランキングになっていることと、『アクロイド殺し』はネタバレのような感じで純粋には楽しめなかったのであまり入れたくない等の個人的事情でランク外です。改めて↑をみると、我ながら女性的なランキングになっているような。

 ⇒関連エントリー:【本】『アクロイド殺し』―お恨み申し上げます、早川様(アガサ・クリスティ著・ポアロ物)

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アガサ・クリスティで苦手な作品


一方苦手な作品は―

 1、ビッグ4
 2、三幕の殺人
 3、ヘラクレスの冒険

ビッグ4はとにかく荒唐無稽すぎて読むのがつらい。途中で投げ出すこともしばしば。読書という楽しみをしているはずなのに、なんなのだこの苦行は!

三幕の殺人は主要登場腎盂部全員が(ポアロ抜かして)とにかく気に食わん。ヘラクレスの冒険は…なんだろう?なにも印象に残ってないわ。

ん?好きなのも苦手なのもポアロ物ばかりですね。ミス・マープルはどっちかというと話としては印象的な感じではないのですが、なんといっても女性視点のお屋敷やホテル、食事や服装といったイギリス文化の描写がいいです。『パディントン発4時50分』とか、『バートラム・ホテルにて』とか。



個人的クリスティ作品全巻ランク付け表作ります


デビット・スーシェの演じる「名探偵ポアロ」シリーズが、25年かけ原作ほぼ全ての映像化をもってめでたく完結したのを受けて、「個人的クリスティ作品全巻読みなおし月間期間」に入っているので、読んだ順にブログに感想をあげていくことにしました。全部書き終わるのはいつになるやら。 

  ⇒アガサ・クリスティ 作品・感想一覧

上記一覧表は読みながらこれから完成させる予定で、特に備考欄は未完ですので注意。星の数は後で微調整するかもしれません。

アガサ・クリスティー完全攻略

表の順番は早川書房クリスティー文庫を参考にしました。クリスティといえば、ハヤカワの真っ赤な背表紙。学生のころは古本で買ったりしていたので、手持ちの中にはハヤカワ文庫以外のもあるのですが、やはりハヤカワの赤い背表紙で揃えたい。でも途中でリニューアルがあって、背表紙の感じが変わった上にサイズも大きくなったので、並べても揃わなくなってしまった…。読みなれた訳も変わって妙に現代的になって古い時代の雰囲気が薄れてしまったり、表紙も写真風で風情がなくなってしまったのですが、文字は大きくなって読みやすいです。ちょっとずつ慣れてきたかな。

なお、私は上述のように小説から入った口なので、ポアロはポワロではなくポアロ表記です。映像版に関しては感想を書いたものについては、スーシェ版ユスチノフ版ポアロもヒクソン版マクイーワン版ミス・マープルも問わず一応リンクを一覧表に載せますが、未視聴の物も多いです。↑の一覧表のメインは小説版になります。

Amazonリンク ■アガサ・クリスティ 書籍一覧
 ■ポアロ DVD一覧
 ■ミス・マープル DVD一覧



 
       
 
         
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