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【ドラマ】ヒクソン版ミス・マープル『動く指』―これぞまさに『動く指』



『動く指』

さて、お次はヒクソン版。マクイーワン版の直後に見ると、映像の粗さと古さ、ファッションの古さが目について軽く拒否反応が出たのが自分でもちょっと意外でした。古いドラマ好きなんですけどね。あらすじは原作感想に書いたので省略します。

  ⇒原作のあらすじや感想:『動く指』 ―ん?指はどこに出てくるの?
  ⇒マクイーワン版感想: 『動く指』―現代的悪趣味童話の中のミス・マープル

さて、見た結果はというと―?

これぞ『動く指』です!原作イメージまんまですね。マクイーワン版程ファッションや色の使い方がきれいではないけれど(と言ってもマクイーワン版も悪趣味系おしゃれですが)、原作のイメージピッタリの人物像、原作に沿ったストーリー。古さもすぐ気にならなくなります(昔の設定だし)。どっちか一方のみと言われたらやはりヒクソン版、マクイーワン版も面白いけど、原作通りのがありきの個性派版といったところか。

お気に入りの妹ジョアナ役は、ほぼ原作イメージ通り。もう少し意地悪風でもよかったかな。真面目っぽかったかも?でもマクイーワン版よりは想像に近いです。ミーガンは、美人すぎ+野性味が足りなかったかな。こんなかわいかったら最初から村でハブにされんだろ、と思ってしまう。でもその年にしては幼い感じはよく出ていたし、つい構いたくなる可愛らしさがあった。仲が悪かったとはいえ血のつながったたった一人の家族、母を亡くしたミーガンのかわいそうさもこっちの方には出ていたと思う。



登場人物が多いので、一人ひとりの内面の掘り下げはどちらもされないのだけれど、ヒクソン版の方が若干丁寧だったかもしれない。ジェリーは相当イケメン化していたw ので、マイ・フェア・レディなあの場面が省略されなくてよかったわ。よく似合っていた。振られるシーンが省略されたのは残念。尺の関係か。

そしてディック・シミントンを見るとなぜかモト冬樹がちらついてしょうがなかった。モード・デイン・カルスロップは、ちょっと優しそう過ぎたかな。彼女だけはイメージとだいぶ違ったかも。それも悪くは無かったけど。

こちらでもやはりミス・マープルは早い段階での登場。今回の脚本は、結構辛口なマープルさんです。下に引用した台詞といい、警察署での話といい、パイさんへ皮肉といい。いつもなら、「あら、そう…でも…」で流しそうなところを片っぱしからバッサバッサ切っていってました。ちなみに下の引用は、ナッシュ警視のかわいそうな台詞「私の自信もだんだん引きちぎられてきましたよ、ミス・マープル」にしようか迷ったわ。

そしてペアトリスの死体が相当怖い。 <●><●> ←こんな感じの眼でガン見されます。怖い。

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犯人は、ヒクソン版の方はもしかしたら途中で分かる人が多かったかもしれません。私は知ってて見ているのでこの点での比較はできませんが。なにはともあれ、今回の『動く指』はヒクソン版、マクイーワン版、どちらも当たりでした。

あら、刑事さんに言わなかったの。そりゃきっと―聞かなかったからでしょう? ――ジェーン・マープル



  
 
       
 
         
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