富士屋ホテルの旧御用邸「菊華荘」での朝食【アンティークで大正浪漫な箱根旅行記】

宮ノ下の富士屋ホテルに泊った箱根旅行記、2日目の朝はまず楽しみにしていた朝食に向かいます。

富士屋ホテルでは、朝食を食べられる場所が2つあります。昨晩夕食を食べた富士屋ホテルのメインダイニングルーム「ザ・フジヤ」↓に―



カジュアルなグリル「ウイステリア」、そしてこの旧御用邸「菊華荘」です。ここでの食事は初めだったので、非常に楽しみにしてきました。

関連エントリー：富士屋ホテル「ザ･フジヤ」でのフレンチディナーの感想はこちら

富士屋ホテルの菊華荘

菊華荘は、名前からわかるように旧御用邸です。



明治28年、明治天皇の内親王、富美宮内親王の避暑のために建てられ、昭和21年に払い下げを受けた歴史ある建物。随所に菊の紋が残されていることから「菊華荘」と名付けられました。

純日本建築の落ち着いた佇まいと、窓の外に広がる四季折々の表情を見せる日本庭園が楽しめる、厳かな空間。登録有形文化財です。



長押の菊の御紋。

柱は全て木曾檜です。現在は、本格的な日本料理のレストランとして、また、1日3室限定の宿泊施設として一般に開放されています。

菊華荘の朝食

朝食は予約制。7:30～、8:00～、8:30～、9:00～の時間で予約できます。卓同士離れて配置されてゆったりとした空間が確保されているため、座席数は少な目。なので早目の予約がいいかも。



建物は、富士屋ホテルの本館等のあるメインの建物群からはちょっと離れたところ、道を渡って向かいにあります。



本館や花御殿とはガラッと雰囲気が変わって、こちらは純日本建築。靴を脱いで上がります。



時間がくるまでちょっとこちらで座って待った後は―



緋毛氈の敷かれた廊下をずいずいとすすみ御座所へ。この御座所は、建設当初から手直しをせず、建てられたままになっているそう。



机は10卓程度。余裕を持っておかれていて、通常のホテルの朝食会場にあるような喧騒とは無縁。とても落ち着いた雰囲気です。



既にいくつかお膳が並んでいて、温かいものがあとから運ばれてきます。ご飯はご白米かお粥が選べ、私は白米。



おかずは香の物に冷やっこ、お造りに焼魚に煮物に…まだまだ色々。コースでどーんと出てくるのも良いけど、美味しいものをちょっとずつ沢山食べられるのが和食の好きな所。そして箱根と言ったら自然薯…と言いながら写真に全く写っていない。

お造りに焼魚はもちろんのこと、だし巻き卵にお漬物にお米、といったごく普通のメニューがとても美味しいです。かなりの量があって、朝からお腹がいっぱい。



最後は水菓子、パイナップルだったかな。

食事後は、腹ごなしにお庭をちょっと散歩しましょう。



建物の裏をまわって行くと―



コンパクトな中にも起伏に富んだ日本庭園が。



御座所の窓から見えた橋。緑の中に赤い橋が映えますね。



さほど広くはないですが、見る角度、場所によって色んな風景が見れるのが素敵ですね。



散歩後は本館に戻って、ティーラウンジ「オーキッド」に。食事後はやっぱりコーヒーです。

さて2日目の予定は、チェックアウトの前に名残惜しく富士屋ホテルの立派なお庭を散策した後は、念願の箱根ラリック美術館LE TRAIN（ル・トラン）でオリエント急行に乗ってティータイムしに行きます。

【宮ノ下温泉　富士屋ホテル】
〒250-0404　神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
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