【女子旅】ダイヤモンド・プリンセスで、夢の豪華客船クルーズ旅行に行ってきました【ダイヤモンドプリンセス】

私は海外でほんの数時間のカジュアルなクルーズはしたことがありましたが、いわゆる豪華客船的なクルーズの経験はこれまで皆無。船上のプールに入ったり、夜にはフォーマルな恰好をしてディナーを…といったまるでタイタニックの様な非日常な空間は、一般市民には全く縁があるはずもなく…

そんな感じで自分とは別世界のものと思っていたクルーズ旅行ですが、あらためて調べてみたら意外と他の海外旅行に行くときの様な感覚で、叶えることができると分かり。それが日本発着の豪華客船クルーズ旅行です。
思った程金銭的にも精神的にもハードルが高くなく乗れるんだ、と知ってから、特にずっと乗りたいと思っていた豪華客船が「ダイヤモンド・プリンセス」。そのダイヤモンド・プリンセスで昨年10月、念願叶ってクルーズ旅行してくることができました! 海事プレス社のご招待でもうほんとうに素晴らしい体験をして来たのですが、まずは詳しい旅行記の前にこの記事ではざっくりと旅のハイライトをご紹介します!
また、詳しい旅行記はこの記事の後半に目次形式でリンクを付けているので、そちらへどうぞ。



日本発着のクルーズでも、船自体がまるで”海外”
クルーズと聞くと、青い空と海の地中海・エーゲ海…といったように欧米の都市発着のクルーズを思い浮かべる人が多いと思いますが、それだとまず発着の場所へ行くまでの交通費もかかるし、何より日数がかかる。
日本発着のクルーズなら、5~10日ぐらい、通常の海外旅行並みの日数で行けます。
しかし日本発着のコースは、基本的に日本の港を数か所+海外1都市のみというコースが大半で、国内より海外に行きたい派の私にとっては、ほぼ国内旅行でこの値段は…(私の行った9日間のコースは客室のランクにもより17万~73万円)という思いもあり、あまり日本発着のコースは当初そこまでひかれませんでした。

ですがよくよく寄港地を知らべてみると、これまで空路・電車で行きづらかった国内の観光名所でも港からだと行きやすいところが結構ある。しかもそれをまとめて一回の旅行で回れる。そしてなんといっても船内自体がもう海外、というか別世界!
通貨はドル、公用語は英語で、暇を感じる暇がないほど毎日イベントがあって、食事は食べ放題。特に私が乗った時は日本人は少なかったのもあって、どこか欧米の都市に旅行に行ったような感じで。

今回のコースは、国内4か所+唯一の海外は韓国の釜山だったのですが、釜山よりも船内の方が海外旅行感・非日常感にあふれていましたねw でも日本発着のクルーズなのでかなりの部分日本語が通じ、日本語表記もそこかしこにあり。
食事もいろんなアクティビティもオールインクルーシブの9日間の海外旅行みたいなもので、それで30万ですむというのは考えてみたらかなりお得です。海外どころか、国内旅行でも9日間じゃ食費・交通費込みで30万は難しいか。なのでクルーズ旅行というのは他の旅行と比べて決して手の届かないものではないんだ、となると夢のクルーズ旅行がぐっと現実味を増してきました。
ダイヤモンド・プリンセスについて
ダイヤモンド・プリンセスは日本生まれの大型客船。ですが船籍はイギリス、船内での公用語は英語、通貨は米ドルです。

大きすぎて全体が入りきらないw 下の方に並んでいるのが人とテントです。
一口にクルーズ船といっても様々で、上から「ラグジュアリー」「プレミアム」「カジュアル」という3つのクラスにわかれており、ダイヤモンドプリンセスはプレミアムクラス。
船内は美しく贅沢で、乗客皆がフォーマルな格好に身を包んで、シャンパンタワーで乾杯したりディナーをするフォーマルナイトなどでとても華やかな雰囲気が味わえながらも、日中は気負わずリラックスして過ごせる、私のように初クルーズの人でも寛ぎながら憧れの世界が味わえるクラスです。

デッキ数は18(≒18階建て)、全長290mの、初めて見た時は「なんか横浜港に新しいビルが建っておる…」と勘違いしたぐらい巨大な船。

端から端まで歩くのにも一苦労です。客室部分の廊下の先なんか、消失点となって消えるぐらいの長い長い廊下。その中に乗客乗組員合わせて4,000人近い人数が乗っていて、まるで動く一つの街の様。

飽きる暇がない!船内のアクティビティ
それだけの人が何日間も同じところで過ごすとなると、必要になるのが遊び場です!この”街”には沢山のエンターテイメント施設が備わっています。
私の旅程ではどこにも寄港しない「終日航海日」が2日間あったのですが、船の中はとても2日では全く遊びつくせない、楽しみの宝庫でしたね~。
まるで小さな街、充実の船内施設
まずはクルーズ旅行と言えばこれ、憧れの船上プール。

屋外の大きなモニター付きのメインのプールの他にも、室内や温水ジャグジー付などいくつもプールがあって

その周りでは美味しいものが食べ放題。


ムフフ。
卓球台にバスケットコートも。ジムももちろんあって、運動する場所には事欠かない。そもそも船の端から端までいくのに5分近くかかり、それを毎日何往復もするわけで。船にずっと乗っていたら運動不足になるんじゃないかと乗る前は思っていましたが、それどころではない。
そして日本国内では絶対にできないカジノも、ダイヤモンド・プリンセスの様な外国船籍の船なら遊ぶことができる。もちろんお金かけて遊べます。

カジノ内は撮影禁止。その他コスメの免税店にブランドショップ、宝石店に画廊や―

本格的なスパもあって、ここでうけたマッサージはもう極上でした。

女子旅、ここに極まれり、という感じですな。
船内イベントは日替わり、時間替わりで
そしてこの充実の施設のいたるところで、毎日日替わり時間替わりで様々なイベントが行われるわけです。行きたいものが重なってしまって、どれを優先させるかで悩むこともしばしば。
プールサイドに設置された巨大な液晶スクリーン「ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ」では、毎日映画を上映。

ブランケットにくるまれて、海の上、星空の下で見る大迫力の映画。しかしパイレーツ・オブ・カリビアン、船でこのチョイスはどうなんだw 臨場感があっていいですが。
屋内のプリンセスシアターでは、マジックやダンスに料理にいたるまで、様々なショーが行われ―


またあちこちのバーで生演奏や落語(!)、DJプレイ、昼間は写真セミナーやちょっとした体験教室にクイズゲームに輪投げ大会等々。そしてショップではコスメや宝石の当たる抽選会なんかも。

吹き抜けのアトリウムでは、乗客参加型のファッションショーや絵画のオークションが行われたり。

実際のオークションの様子なんて初めて見ました。結構買われていた。私はもちろん見るだけ。
食事は基本食べ放題!デザートも食べ放題!
そしてお楽しみのご飯なんですが、なんとメニューにある何をいくら頼んでもよく、基本的に食べ放題! 食べ放題といっても、こんなちゃんとしたダイニングで、ちゃんとした食事が出てくるんですよ。あ、お酒は別料金です。


下の写真は別料金で頼んだルームサービスのシャンパンブレックファースト(エビアンは私の持ち込み)ですが、ルームサービスも基本は無料です。

もちろんデザートも。ビュッフェなんかは24時間開いていて、おなかが空いたら時間もお金も考えずに、フラッと好きなレストランに行って好きなだけ食べることができます。

ということで、降りる頃には2キロ太りました。
こんな感じなので、へんな話ですが食べ盛りのお子さんのいるファミリーで行ったら、これは元が取れるどころではないと思うw 基本的に乗客の年齢層は高めですが、小学校高学年以上の子どもも結構見かけました。24時間ビュッフェなんかは多少騒いでも大丈夫だし、遊ぶところも盛りだくさんだし。
寄港地での観光―必ず1か所は海外の港に寄る
クルーズ中、船は何箇所か寄港します。もちろん港町、ということはこれまで飛行機や列車の旅とはちょっと違った場所が多い。
今回のクルーズでは、油津(宮崎)、釜山 (韓国)、境港(鳥取)、敦賀(福井)、秋田の5か所に寄りました。私にとってはすべて初めての場所で、一気に5箇所も周れてとても楽しかった。

日本発着なので寄港地は基本は国内ですが、外国船籍の場合は必ず1か所は海外の港に寄らなければならないという決まりがあり、釜山の他に台湾やロシア(!)に寄るクルーズコースもあるようです。次は是非ロシアに行きたい。
ちなみに、この寄港地での行動も全部自由です(ツアーもあります)。寝ている間にいろんなところに運んで行ってくれるので自分で動く必要がなく、寄港地に着いても船を降りたくなければ降りなくてもよく、部屋やデッキから風景を眺めているだけでも飽きない、ということは体力の弱ってきた年配の方でも楽しめる。
実際車いすや杖を使っている方も沢山いらっしゃったし、全体的に年齢層は高めでした。

なので、ちょっと体力の心配な両親と旅行に行くのにクルーズ旅行はものすごく向いていそうです。医務室もあるし。

それぞれのご褒美を求めて、老若男女が集まる非日常空間
一方女子旅的なクルーズ旅行のお楽しみといえば、やはりその非日常感。船のランクにもよりますが、このコースではでは2度、フォーマルナイトがありました。

ドレスコード「フォーマル」ということで、タキシードにロングドレス、カクテルドレスに民族衣装といった思い思いの華やかな恰好をした人たちが、煌びやかな船内を彩るのです。

30過ぎてからは披露宴等も着物で出席するようにしているので、ドレスなんか持ってなくって慌ててプチプラのを買いましたw 着物持って行くつもりだったけど荷物が大量になるので、諦め。やはり着物等、民族衣装を着た人達はドレスとは全然別格で素敵でした。
たとえ奮発していいホテルに泊まれたとしても、こんなパーティーに参加するような機会というのはそうそうなく。これはクルーズ旅行でないとなかなか味わえない体験ですよね。クルーズに参加する前に頭の中で思い描いていた、夢のような映画の様な空間。

ドレス:ミモレ丈パーティードレス
靴:
Repetto(レペット)のTストラップのサンダル BAYA届きました ―ファミセサイトgilt(ギルト)購入品 - ファッション
ちょっと前に、GILT(ギルト)でレペットの靴を買いました!黒い靴は結構争奪戦でしたね~。GILTは会員制ファミリーセール・サイトで、ファミセサイトとしては日本最大級です。私...
しかし来る前は”豪華客船?こんなの慣れてますのよホホホ”みたいなおハイソな人達や、”シャンパンタワーにドレスにイェーイ!”みたいな夜のノリのパーリーピーポーが乗る物、というイメージがあって、そんな中に混じるのは結構気遅れもしました。
が、実際に乗ってみたら全然そんなことはなく(いや、もちろんイェーイ的なこともできますが)。

クルーズには独特の雰囲気があって、乗客とクルー、そして乗客同士に親密感が生まれるのです。基本的にメインダイニングでの夕食の席は指定制で毎回同じメンバーとテーブルを同じにし、毎日同じ係の人が給します。部屋の掃除をしてくれる人も決まっています。
そしてずっと同じ船に乗っている運命共同体、ということで、単に同じホテルに泊まっている人というだけの関係とは全く違う親密さが有り。

なので他の乗客の人とちょっとした会話を交わす機会も、他の旅に比べてぐんと増える。
クルーズには上にも書いたように必要なものは全部船の中に揃っていて、かつ自由なので、女子旅、子供連れ、お年寄り、様々な背景を持った人が集まっています。色々な人たちが自分たちなりにその人生のご褒美をもとめて船の旅へと来たんだな、と、会話をしながら、またはデッキから人の様子をみながらしみじみ感じる瞬間が沢山ありました。

そして船に乗っている時間も長いので、他の旅行で泊まったどのホテルよりも長い時間を過ごすこの船自体にも愛着が。旅の終盤には、なんだか家の様な気持ちになり。ホテルを去ることを惜しく思うことはこれまでも多々ありましが、寂しいと思ったのは初めてかもしれません。
そんな具合で船という非日常空間だけでなく、他の旅ではなかなか味わえない思いや独特の旅情も味わえたクルーズ旅行。

360度何も遮る物なく見える水平線に沈む夕日を眺めるなんてことも、なかなかできない貴重な体験で。
そいういう心に残った沢山の出来事を、これからちょっとずつ旅行記に書いていきます。

モニター提供:海事プレス社



【ダイヤモンド・プリンセス乗船記 目次】
ダイジェスト
ダイヤモンド・プリンセスで、夢の豪華客船クルーズ旅行に行ってきました
クルーズ乗船記編
ダイヤモンド・プリンセスでのフォーマルナイト
宮崎・油津で念願の鵜戸神宮観光へ ―ダイヤモンド・プリンセス女子旅
寄港地韓国での出入国手続きと無念の雨の釜山観光【ダイヤモンド・プリンセス女子旅】
境港で鬼太郎たちにまみれ水木しげるロードを観光しました【ダイヤモンド・プリンセス女子旅】
敦賀観光と船内スパ「ロータス・スパ」でアロマストーンマッサージ ―ダイヤモンド・プリンセス女子旅
アンティークな秋田角館武家屋敷観光と2度目のフォーマルナイト、そして帰港
クルーズの豆知識編
初めてのクルーズ旅行のチェックイン時に気を付けること
ダイヤモンド・プリンセスの客室と海側バルコニーに実際に泊った感想
初めてのクルーズ旅行の、終日航海日の船内での過ごし方―船上イベントおすすめ一覧
女性向けクルーズ旅行のフォーマルナイトの服装の選び方と注意点
ダイヤモンド・プリンセスの客室バルコニーでのシャンパンブレックファストをオーダーする方法
ダイジェスト

クルーズ乗船記編






クルーズの豆知識編





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