【宿泊記】リニューアル後の「富士屋ホテル」本館ヒストリックハリウッドツインに泊まってきました【クラシックホテル滞在ブログ】

クラシックホテルが大好きで、その中でも憧れていてずっと泊まってみたいと思っていた富士屋ホテル。4年前に念願かなって花御殿のジュニアスイートに泊まり、夢見心地の時間を過ごしてきました。
その時に直後からリニューアルに入り、数年閉館することを知り。リニューアル後、必ずまた泊まりにこよう、そう心に決めた誓いをこのほど果たしてきました!(といってももう結構前のことなのですがw いまさらながらにブログでレポ)。
今回泊まったのは富士屋ホテルでも一番古い、赤絨毯が”これぞクラシックホテル!”な本館です。客室は、思わずお嬢様のお部屋とお呼びしてしまうほど、それはそれは可憐なお部屋で。
明治・大正の時代にタイムスリップしてしまったかのような麗しの富士屋ホテルでの、心躍るステイ。
この記事ではまず、宿泊した本館のヒストリックハリウッドツインのお部屋を中心にご紹介します!(館内全体やリニューアル前後の比較感想は、後の記事で)
日本有数のクラシックホテル「富士屋ホテル」の歴史
富士屋ホテルは1878年(明治11年)創業、日本有数のクラシックホテルのうちの一つです。

チャップリンやヘレン・ケラー、スウェーデン国王夫妻やタイ王室など各国の王室関係者など、数々の海外の要人の滞在先となってきました。
130年以上の歴史の中では外国人専用ホテルとして営業された時期も長く、建物が醸し出す和と洋が融合した独特の雰囲気は、一歩入った瞬間に古き良き時代の物語の中に入り込んでしまったような錯覚に陥るほど。

宿泊棟は以下の4つ。どれも時代の特色のある、大きく個性が異なった建物からなり。そのほとんどが登録有形文化財。文化財の中に泊まれる、というだけでもワクワクしてしまいます。
- 本館 明治24年(1891年)建造
- 西洋館 明治39年(1906年)
- 花御殿 昭和11年(1936年)
- フォレスト館 昭和335年(1960年)
憧れのクラシックホテル、富士屋ホテルの花御殿ジュニアスイート宿泊編【アンティークで大正浪漫な箱根旅行記】 - 関東・甲信越
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しかしそんな130年以上の歴史のを経た建物は、やはりところどころ老朽化が進み、耐震工事と水回りの配管工事などのため数年をかけた大リニューアルをすることになりました。

…そこまでは頭では理解できても、クラシックホテルの良さは、その古く、薄暗く、時代がかった重厚な雰囲気。リニューアルでピカピカにきれいになって、その空気感が失われてしまったらどうしよう…と心配だったのです。
が、そこは富士屋ホテル、柱や手すりの傷も、古い時代の記憶をそのまま引き継ぎ、約2年3カ月ぶりに営業再開となりました!
クラシックな雰囲気の冨士屋ホテル本館客室「ヒストリックハリウッドツイン」
箱根 宮ノ下の駅をおり、坂を上っていくと見えてきたのは箱根を象徴する建物、我らが堂々たる富士屋ホテルの花御殿です。
なんだか、本当にリニューアルしたの?!と思ってしまうぐらいそのまんまですね。

入口の階段を上りフロントへ向かうと、そこにはもう明治・大正の偉人たちが歩いていそうな光景が広がっているわけですが、まずは深紅の絨毯がひかれた大階段をのぼって、お部屋へと参りましょう。

スカート:LFO
関連エントリー:お気に入りのプチプラショップLFOのスカート
さあ、本館客室の扉をオープン…!

可愛い…!白い…!
なんて可憐なお部屋なの。高い高い天井にはクラシックな照明が。

真っ白な壁がアーチ型にくり抜かれて、その横には白いレースのカーテンが揺れて。

この写真だとわからり面いですが、ベッドはハリウッドツインです。つまり2つのベッドをくっつけてるタイプ。ちなみに離れたタイプの普通のツインのお部屋もあります。
私はヘッドボードが大きい方が好みなので、ハリウッドツインにしました。

お嬢様の座っていそうな窓辺の小部屋

アーチの壁の向こうは小さなお部屋のようになっていて、そこには机とライティングデスクがおかれたスペースに。

あぁ、素敵。ランプのような机の上の照明も、とても好みです。
クラシックホテルのライティングデスクときたら、そこに置くべきはレターセットですね。

もちろん私は写真用に手に持っているだけで、手紙なんぞを書く高貴な習慣は持ち合わせておりません。
でもいいの。その昔、箱根に避暑にきたお嬢様が、揺れるカーテン越しに手紙をしたためている姿が見えるようです…!
コーヒー等の私も思わず紅茶を飲みたくなったり。

ヒストリックハリウッドツインの客室設備
もちろんクラシックなばかりではなく、モニターや加湿器といった文明の利器もあります。

リニューアル前はなかったネスプレッソ等、お茶系は豊富にそろっています。

ちなみにリニューアルで宿泊者専用のラウンジができていて、そちらでも24時間コーヒーやお茶を入れ放題になっているので、それについてはまた後でアップするホテル施設詳細の記事で。
金のドアノブにかかるdon't disturbの札も可愛い♪ クラシックホテルの雰囲気に合ってますね。

本館のお部屋のキーホルダーは、細長い木の札でした。

私はカードタイプではなくて、こういう昔ながらの鍵タイプが好き。
ちなみに、リニューアル前の花御殿に泊まった時のルームキーがこちら。

このルームキー、通称「花鍵」が持ちたいがために花御殿に泊まったという側面もある。憧れの鍵です。リニューアルでどうなったんだろうな。
前回花御殿に泊まった時の詳細はこちらの記事を参照↓
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全室温泉付き!本館客室のバスルームとアメニティ
さて本館のお部屋に戻って。客室のお風呂はこんな感じです。

特段心躍る感じではないかな。しかしリニューアルの目玉の一つ、大浴場が控えているので大丈夫!大浴場についても後ほどご紹介。
富士屋ホテルでは、全室に箱根・宮ノ下の天然温泉がひかれています。もう一度言います。全室温泉です!(しかもプールも温泉です。)女性は大浴場に入れない時もあるので、お部屋のお風呂でも温泉が堪能できるのはうれしいところ。
しかしシャンプーボトルの存在感よ…。ちょっとここは残念ですね。
リニューアル前は、シャンプー等は富士屋ホテルオリジナルの小分けのボトルがあった気がします。リニューアル後はこの大きなボトルだけだったかな。持ち帰れるボトルが別途あったのか、ちょっと記憶にないのですが。
最近、プラスチックの削減やSDGsの取り組みということで、高級ホテルでもボトルタイプのシャンプーが増えていますよね。しかしどうしても”ボトル、ドーン!”は見た目が好みでなく、個人的には小分けの方が好きです。

ちなみにリニューアル以前は、本館のいくつかのお部屋と西洋館に、猫脚のバスタブがありましたよね。クラシックホテルで、猫脚のバスタブ。憧れのシチュエーションです。でもリニューアルで西洋館の数部屋のみになってしまったようです。
水回りを古いまま残すのは、難しいですものね。古いもの、クラシックなもの大好きな私も、水回りに関してはクラシック感よりもやっぱり清潔さをとりたいので、この改装はよかったと思う。
ということで数がかなり少なくなっているようなので、猫脚希望の方は早めの予約がよさそうです。
さて、お部屋を一通り堪能したら、他のところもどう変わっているか見に行きましょう!
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富士屋ホテル
神奈川県 足柄下郡箱根町宮ノ下359


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