【女子旅向け】ブーツやカメラは氷点下対策を!北欧オーロラ旅行に必要な持ち物・準備編【スウェーデン・ノルウェー・デンマーク】
一生に一度見てみたいとは思っていたけれど、遠いしきっと行くことはないだろうと思い込んでいたオーロラ。一念発起し、北欧へ見に行こうと決めました。
憧れのオーロラ、極寒の北欧。いつもの旅行と違って準備段階ですでに結構大変だったので、そのあたりから旅行記を書いていこうと思います。
この記事は、ガチで美しいオーロラ写真が撮りたいんだというマニア向けの記事ではなく、北欧を旅しつつオーロラも楽しみながら写真も綺麗に撮れたらいいなぁ〜という、写真初心者の、かつ女性向けのものです。ガチ装備をお望みの方は他の方の記事を読んでね。
カメラの撮影に慣れておらずめんどくさがりの人でも、オーロラが写せる撮影準備から、氷点下でも耐えられる服装まで、詳しくご紹介していきます。
北欧オーロラ旅行はツアーが便利

北欧のオーロラ旅行では、カナダのイエローナイフとは違って、いろいろな国を跨いで周遊しながらオーロラを見ることができます。
ただオーロラは小さな港街や山奥など、街の明かりが届かない真っ暗な場所でないと見られません。そんな所に夜行きやすい街となると、アクセスがそんなに良くない、割と小さな街が多く。そういう街を周遊しながら夜遅くまでオーロラも見て…というのはちょっと大変です。
なので2013年1月に行った北欧オーロラ旅行では、個人旅行ではなく全てお任せのツアーを利用しました。
選んだツアーはスウェーデン、ノルウェー、デンマークを周遊する近畿日本ツーリストの「スカンジナビア航空往路キルナ特別直行便で行く オーロラ満喫ハイライト」、燃油サーチャージ込み294,000円。久しぶりのヨーロッパで、初めての北欧です。
7日間のツアーでオーロラチャンスは3回。あのアイスホテルにも行け、オプショナルツアーには犬ぞりが…!
久々に添乗員さん付きのツアーなので、場所も手続きも何も調べなくていいので楽チン!持ち物さえ用意すればいい…と思っていたら、その持ち物が大変でした。
最低気温-20℃になるキルナの町だけはツアー内で防寒具レンタルサービスがあるけれど、その他の街では無い。つまり氷点下に自前で臨まなければなりません。
防寒対策しなきゃ~まずは暖かい服装を…と調べていたところ目に飛び込んできたのが…ん?カメラの防寒対策?
北欧オーロラ旅行の準備その1 カメラ対策
そうです。知らなかったのですが、氷点下ではカメラは普通には使えない。結露で壊れてしまうのです。
カメラの電池の部分にカイロを巻いてタオルで包む等の保温対策をし、カメラのバッテリーの消耗が異様に激しいので予備のバッテリーを必ず持っていかなければならない。温度差に弱く寒いところからあったかいところへ持ち込む際は、密閉した袋にいれて一晩空けずに徐々に温度差に慣らす。そうしないと結露を起こして使えなくなる。撮影時はF値を…
…無理!絶対無理!
せっかくオーロラを見に行くのだから一眼レフ等のいいカメラを買って持って行こうかとも思いましたが、なんかやらなくちゃいけないことが沢山あるし、絶対現地でそんなこと面倒くさくてやってられません。
早々に諦め、アウトドア用のOLYMPUS Toughシリーズ

犬ぞりにも乗るから、飛沫が飛んでも大丈夫なように防水がよさそうだしね。現地は-10℃以下にもなるので、これでOKという保障は無いですが、たいしてケアせずあとはどうにでもな~れと使用しましたところ、無事に帰国まで耐え抜いてくれました。
さて、気温対策は何とかなりそうなものの、あとは撮影方法です。F値やらなんやら細かい設定はスマホやコンパクトデジタルカメラでは無理なので(できても私には無理)、シャッタースピードの遅くなる夜景モードでとることにします。これで写らなかったら、肉眼で見て写真は諦めよう…と思っていましたが、ちゃんと写ってくれましたよ!
なお、シャッタースピードが遅いので三脚は必須です。
三脚ないとオーロラは絶対取れません。ブレブレで、何が写っているのだかわからない、ただの緑色の写真になってしまいます。
なお、小さいおもちゃのような三脚を持ってきている人もいましたが、倒れやすく、おまけにカメラを上向きにしたらかなり撮りにくそうでした。シャッターチャンスを逃したくないなら普通の三脚があったほうが良さそう。
さらに予備のバッテリーを買って、これでカメラの準備はOK。
北欧オーロラ旅行の準備その2 防寒服
氷点下になることの殆ど無い都内に住んでいると、どんな防寒対策をしたらいいのかわからないし、そもそもそんな防寒服を持っていない。
ガイドブックにはスノボに行くような格好や風を通さないズボンとかいてあったりするけれど、なんかそんな格好で街中をうろつくのは嫌だわ…というしょうもない乙女心もあり。
おなじオーロラ観測地のカナダのイエローナイフは凄く寒いらしいですが、北欧の方はそうでもない、という言葉を信じ、通常の服装をベースに重ね着をすることにしました。
トップス
重ね着といっても、あまり着膨れるのは嫌だわ…という乙女心もあり(←めんどくさい)。着膨れない薄手の重ね着…、ということでヒートテックの出番です!生粋のユニクラーの私は、もちろんヒートテック大量に持ってます。
ヒートテックを2枚重ねれば上半身は結構暖かいだろう、それにカットソーとアンゴラ混のもこもこニットセーター。
ちなみに、外は寒くても室内はしっかり暖房が効いているので脱ぎ着のしやすい服装が良いようです。
しかし脱ぎ着のしやすい服ってなんだ…ジッパータイプのフリースジャケットとかか?私は持っていないので、普通のセーターを持っていきました。脱ごうと思えば脱げるしね。実際特に困りませんでした。
ボトムス
下はもちろんフルレングスのパンツですが、ジーンズはあまり暖かくなさそう。ということで、買いました暖かパンツ!
暖かパンツなんて普段履かないからお金かけたくないし、裏起毛がもこもこ過ぎでシルエットが太いのは嫌だわ…という乙女心で、楽天で適当に選んだのがこれ、Dr.美脚パンツの裏起毛美脚パンツ。
なんかこっぱずかしい名前ですが。パンツというか、レギンスに近く、ヒップの辺りは人前にさらしたくない感じですが、ニットで隠せばOK。シルエットはスリムだし、ウェストゴムだから飛行機内で楽チンだし!とこれに決定。
2個買っても今後使い道がなさそうなので、寒そうな都市ではこれ、暖かそうな都市では普通のパンツで。普通のパンツの時は念のためユニクロのヒートテックのタイツを下にはけば大丈夫でしょう。
アウター
上着はやはりダウンがよさそう。私の持っているダウンは腰までの短いやつで、これでは寒いので、これまたユニクロの母のダウンを借りる。
こんな全身ユクロなんて嫌だわ…とはもう言ってられないので、乙女心は封印です。
結論としては、北欧オーロラ旅行の服装は、ユニクロで事足りる。
靴はスノーブーツで!
しかしユニクロではどうにもならないのが、靴です。
足元は上述のヒートテックのタイツにヒートテックの靴下を重ねて、念の為ホッカイロもいれれば大丈夫でしょう…ユニクロ大勝利!と思っていましたが、よく考えたらそれだけ詰めたら靴に足がはいりません。
いや、そもそも普通の靴じゃそもそも駄目じゃない?ということで暖かブーツをまたまた楽天で探します。
・雪があるので撥水加工
・すべりにくようにゴム底の靴
・あったかい
・安い
・すべりにくようにゴム底の靴
・あったかい
・安い
という条件のもと見つけて買ったのがこのフェイクムートンブーツ↓ はぁ、いろいろ買わなければならず、思った以上にお金がかかるよ…。
でもこれなら靴下重ね履きしても履けるしね。
という浅はかな思考でかったこのブーツ、ツルッツルに凍りながらも雪が微妙に溶けまくって大量の水たまりができているトロムソの道で、水を吸いまくってひどい目にあったので、北欧にはお勧めしません。撥水程度じゃだめなのね…。でもかわいいので日本で履きつぶしました。
靴について調べていると、なんかサイトによってはスノーブーツがよいとか、寒さは足元から来るのでとにかく靴底の厚い靴を、とか、そんなの大げさ地元の人はスニーカーだよ恥ずかしい、とかいろいろ意見がありました。
スノーブーツ…wいくらなんでも大袈裟な。そんなのみんな持ってかないでしょ、今後履く機会ないし、買って無駄になるから嫌だよ…
と思っていたら姉がなぜか持っていました。しかも2足。なんという奇跡でしょう。いらないと思うけど、せっかくあるし今後使うことも無いだろうから記念に(?)持っていこうかな、サイズはちょっと大きいけど…と持って行ったスノーブーツが結果大活躍でした。疑ってごめんね、スノーブーツが良いと書いてくれたサイトの人。
ちなみに今、同じように日常でも履ける北欧都市部歩き用のブーツを選ぶとしたら、こっち↓を履いていくと思う。

クロックス オールキャスト 2.0 ラックス ブーツ ウィメン allcast 2.0 luxe boot w
縫目があって完全防水ではないものの素材は防水だし、こっちの方が靴底から縫目まで距離があって浸水しにくいし、靴底もかなり滑りづらく雪道も平気なので。そして結構本格的仕様なのに安い。まぁどっちにしろスノーブーツは持っていくと思いますが。
ちなみにこれ、スカートと合わせても可愛くて普段使いにもすごく使える、お気に入りの靴です。

その他防寒小物
そんなことはさておき、準備に戻ります。
その他に厚いミトンの手袋(カメラが扱えるように薄い手袋をして、それでは寒いのでその上から重ねる用)、ニットキャップも買い。Oh!お金が飛んでいく…。
マフラーはダウンや防寒着の上にはしづらそうだから、スノボ用に買ったネックウォーマーを持って行こうかな。
これで服装系は準備OK!
※なお実際に来た服装詳細と雑感については、2013北欧オーロラの旅 服装編に詳しく書いているのでそちらをご参照まで↓
30代女子が北欧オーロラ旅行で実際に着ていった服装【スウェーデン、ノルウェー、デンマーク】 - 北欧オーロラの旅
冬(1月)の北欧旅行時に着ていたファッションです。この時ばかりはいつもの旅の定番服を着るわけにも行かず、氷点下に備え大量に買いました。でも写真で見るとほぼダウンで殆ど一緒に見えるよ!まずは街歩きバッグ...
北欧オーロラ旅行の準備その3 オーロラ鑑賞のためのおすすめ持ち物
そのほかに、オーロラ鑑賞独特の、おすすめの持ち物がこちら。
■懐中電灯
オーロラを待つところは、光があってはいけない、ということで、真っ暗な中カメラが扱えるよう小さい懐中電灯も。
スマホのライトでもどうにかなります。ただ寒いと電池の減りが早いので、長時間の鑑賞では懐中電灯あった方が良いです。
■魔法瓶
オーロラ待ちの間は寒い!ということで、体を中からあっためようと、またわざわざ楽天でTHERMOS 真空断熱ケータイマグ

氷点下の中でもあったかコーヒーが飲める。オーロラを見ながらのコーヒーブレイク、憧れではないですか?お菓子も忘れずにね。
行く前はどうしようか悩んだのですが、これは持って行ってほんとよかった。とても軽いので、その後も会社に持っていって活用中。飲み口が濡れていると凍って開かなくなるというというのを読んで、拭きながら使っていました。
■非常食
何でもいいから食べ物。のんびりレストランで食事なんかして、オーロラを見逃すのも嫌だし、テイクアウトもさして美味しくないのにとても高い。北欧の食事はバカ高いくせにあんまり美味しくない。美味しくないサンドイッチに2千円なんて払えない!ということで、日本からもっていった非常食が役立ちました。
私が持っていったのは、防災用に買った尾西のアルファ米いろいろ。ささっと食べれて安くて、しかも非常食なのに美味しい。それと姉の持ってきたインスタントスープで晩御飯にしていました。
関係ないけど、防災用品って結構旅行に役立知ます。多機能ナイフやレジャーシート、ロープ等。

北欧オーロラ旅行の準備その4 その他持ち物
・シャボン玉
氷点下では凍ると聞いたので試しにもっていってみました。凍りませんでしたw
朝に吹いたので、夜間の方が良かったのかも。
・皮膚保護クリーム
ボディクリームの強力なやつです。プルプル系ボディーローションとかのなまっちょろいものじゃなくて、コッテリ高保湿のものね。私はノルウェーの漁師が使っているという宣伝文句のあれを、ノルウェーつながりで持っていってみました。ノルウェー云々抜きにしても、こっくりとしたクリームが、肌に優しくしっとりし、べたつかないので、下手なブランド物以上の実力派クリーム。別にこれじゃなくてもいいですが、あちらは暖房で凄く乾燥するのでなんらかのボディークリームは持っていった方がいいです。
・スマホの予備の電池
スマホを2年使って電池が持たなくなっていたところに、ドコモから2年以上たっているので新しい電池を割引で売るよ~という宣伝メールがちょうど入ったので予備を買いました。カメラと同じく寒いところでは電池の減りが早い。海外でスマホそんなに使わない人はいらないかも。私はカメラとしても使いたかったので。
・各国通貨を入れるポーチ
今回は3カ国回るので3つ。通貨が混ざらないように。
北欧オーロラ旅行の準備その5 レストラン調べは営業日に注意!

今回行く都市はキルナ、ハシュタ、トロムソ、コペンハーゲンで、メインはトロムソです。
添乗員さんの付いたツアーなので、行程に関しては自分で準備することはないため、行きたいレストランだけ調べておけばいいや、と思っていたのですが、無い!行く都市のレストラン情報がほぼゼロ!
これまでの旅は食事に結構重点を置いて、前もって美味しいレストランを調べて行っていたのに、美味しいレストランどころか、レストランに関する情報がほっとんど無い。
なんで~?と思いましたが、最初に書いたように、オーロラ旅行で回るような都市はマイナーな場所が多いので、口コミがあまりないのかも。
そして行ってみて何となくわかりましたが、オーロラ鑑賞のツアーだとレストランを使わない。オーロラ鑑賞の現地ツアーにも食事がついていたりするし、物価が高いからレストランにあまり行きたくならない。そして何よりこの時期は夜が長すぎてオーロラ見に来る変人以外にとってはシーズンオフなので、お店自体が閉まっている。
そんなこんなで、私もお決まりのお店しか入りませんでした。事前の下調べはことごとく当てにならず、添乗員さんにおすすめを聞くのが一番有益だった。
北欧オーロラ旅行の準備その6 心の準備
これ一番大事。オーロラは行っても見れるとは限らない。そして、見れても薄っすらと白いだけの、雲とも天の川とも見分けのつかないしょぼいものだったりする。
だから期待せず、オーロラ以外にも旅の目的を持っていくことをおすすめします。
私たちの場合は、犬ぞり。これはひょっとしたらオーロラ以上に楽しみかも。
さて、そんなこんなで旅直前。添乗員さんからご挨拶のお電話がきました。添乗員さん付きだと、こんな至れりつくせりなのね。
ツアーの参加者の人数をきいたり、旅の簡単な情報を教えてくれます。なんと12月にもあったこのツアーでちょうど寒波がきて、凍傷になった人がいるとか…。そんな…!
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