旅行鞄にクリスティ

日々のあれこれを忘れ、手の届く贅沢で自分を甘やかし明日への活力を養うブログです。バッグにアガサ・クリスティを詰めて行く海外旅行が最大のご褒美。


【ドラマ】『スリーピング・マーダー』―”くらえ!スリーピング・マーダー!”なマープルさんが見られます(アガサ・クリスティ原作)


『スリーピング・マーダー』 
ミス・マープル役:ジョーン・ヒクソン 

再び『スリーピング・マーダー』、今度はヒクソン版の感想です。今さらですが、スリーピング・マーダーという題名、響きがいいですね。伸ばす音が2つあるせいか何かの必殺技かのような語呂の良さ、つい繰り返して言いたくなります。”くらえ!スリーピング・マーダー!”的な。眠れる殺人、日本語に直しても格好いいです。

あらすじは原作感想↓を参照。ヒクソン版は原作に近いです。グエンダとジャイルズの新婚カップルが仲良く家探しをするシーンから始まる。ヒルサイド荘(セント ・キャサリン荘)は、ヒクソン版の方が広々として素敵。お庭もしっかり映る。で、グエンダが家を見て回る途中、階段に差し掛かったところで、またまた唐突に大げさなBGMが。私が勝手につくった”ヒクソン版はBGMが酷い時は話も酷い”説を思い出し、嫌な予感とともに見始めましたが、結果そんなことはなく最後まで楽しめました。ちょくちょく時代劇か火曜サスペンスかというような大げさなBGMが入っていたので、ひやひやしましたが。インテリアも素敵だった。


ヒクソン版にはレイモンドも登場。赤い蝶ネクタイが笑いを誘うw そして思ったより老けている。マープルさんがずっと若いもの扱いするもんだから、レイモンドもジョーンも全作20代ぐらいでずっと想像していたわ。そういえばレイモンドも年をとるんだ。原作でも火曜クラブからは10年以上(スリーピング・マーダーの年代設定をいつにするかは微妙ですが、私は執筆年で想定している)経っているし、原作でも最後の方は、ジョーンももう”現代”絵画ではないみたいなこと書かれてたっけ。

原作『スリーピング・マーダー』読書感想はこちら
マクイーワン版『スリーピング・マーダー』視聴感想はこちら
アガサ・クリスティ 作品・感想一覧はこちら

そしてグエンダの頭の花はなんなんだ…。グラナダ版と違ってヒクソン版ではあまり登場人物のファッションにぎょっとすることは無かったんですが、今回はグエンダの頭に花咲いていました、盛りっと。あれは、当時の人からみたらアリだったのか…?





以下ネタばれあり

旧東奥義塾外人教師館 ブランコ
※写真はミス・マープル関係なし。


ネタばれとか言いながら話がそれますが、『スリーピング・マーダー』関連のエントリー(原作感想マクイーワン版感想)に、毎回青森の 旧東奥義塾外人教師館 の写真↑を挟んでいるのは、秋に行った青森旅行で旧東奥義塾外人教師館を訪ねた時に真っ先に『スリーピングマーダー』を思い出したからです。単に子供部屋のある洋館だったというだけで、別に子供部屋にボウ・ウィンドウも無くヒナゲシと矢車菊の壁紙でもなく、とくに設定が似ているわけでもない小さい洋館なのですが、とうにも頭に浮かんで離れず。

仔馬のぬいぐるみの乗り物や、室内にブランコ部屋なんかがあったりして、いかにも子供がいた家庭らしい、可愛らしい洋館でした。この他にも弘前にはアンティークな素敵な洋館がたくさんあって、ミス・マープルが好きな人なら見たら気にいると思う。青森に行った際はぜひ。
 ⇒弘前洋館巡りで大正浪漫編【青森 弘前・津軽旅行記】

そんなことはさておき、ドラマの話。私は犯人知っていて見ているので何とも言えませんが、初見の人でもこれは結構犯人が分かりやすかったんではないでしょうか。あからさまに怪しいお兄さん。出番多過ぎだし、悪人顔だし。

ちょっと最後の犯人の自白が唐突でしたね。何の前振りもなく自分語りはじめちゃった。あそこで自白せずにいられないほど追いつめられてはいないように見えたけど。原作の、洗いものからの手袋⇒猿の前脚の流れが好きなので、このあたりはちょっと残念です。とはいえ、見終わった後の満足度は高い。この話はグエンダが可愛い。顔が、というより性格が。明るい新妻なので、ついつい応援したくなる。

ブランデーをジャイルズが飲んでいたので、こっちが倒れるのかとひやひやしましたが、原作とちょっと違いブランデーに毒は入っておらず。だけどコッカー夫人は普通に病院行きになっていたw あれ、でも毒を入れなかったなら、医者は何しにあの家に来たんだ?単に手紙渡しに来ただけ?

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マープルさんの噴射器発射が見れたのは嬉しかった。そうだ!きっとあの噴射器攻撃の名前が”スリーピング・マーダー!”なんだわ!一撃必殺、なかなかの威力です、スリーピング・マーダー。しかしあの2人、そのままあの家に住むんですね。可愛がってもらった継母とはいえ、死体が埋まっていた家…、う~ん。

村の住人に当てはめて推理をするミス・マープル、この方法だと証拠はないので、いつも最後は犯人を罠にかけて自白させたり自滅させたりしてますが、犯人に直接攻撃する話ってこの話以外にありましたっけ?大抵はまわりに警察やら男性陣やら守護天使さまやらを侍らせて、”助さん格さんやっておしまいなさい”な立ち位置だったような気がします。お年ですしね。そんな珍しくアグレッシブなミス・マープルのご勇姿がこの話の見どころ。



 
 
       
 
         
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