トラベルライターmugiの「旅行鞄にクリスティ」

トラベルライター兼フォトグラファーによる、 ラグジュアリー女子旅、ウェルネス旅行と美容の口コミレポ。 忙しい日常はちょっと見て見ぬふりをして、ご褒美旅行や偏愛コスメの世界に逃避行し元気をチャージして戻ってくる現実逃避ブログです。当ブログはプロモーションを含みます。


【北欧オーロラ旅行記】暴れるような凄まじいオーロラ!ノールランストーグでハシュタに向かう【ノルウェー編】

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北欧オーロラ旅行記の続き。
1月13日後半は、欧州最北鉄道ノールランストーグに乗りハシュタという港街へ向かいます。
ここは経由地で宿泊しただけで、特に観光するところもなさそうだし…といく前はさほど期待もしていなかったのですが、ここで忘れられない、ものすごいオーロラを見ることができました!



欧州最北鉄道ノールランストーグに乗りハシュタへ


欧州最北鉄道ノールランストーグに乗り、ノルウェーのナルヴィークを目指します。

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アビスコ国立公園やロンバックスフィヨルドなどが見れるとのことでしたが、指定された席はちょうど横に窓がない席だったんです。そんな席があるのか…。ぐぬぬ。

でも席は自由に移って平気とのことだったので、ちょうどあいていた窓のある席に移って、日本から持ってきたお菓子を食べながら車窓を楽しむ。

ノールランストーグ

が、ここは冬の北欧。フィヨルドが見えるころにはあたりは真っ暗です。暗闇の中に、ほのかに白いフィヨルドを見れたような見れないような。気のせいだったかもしれん。

約2時間40分程走って、世界最北の不凍港ナルヴィークに到着です。

ナルヴィーク

見づらいけど、写真に映っている時計は約15時半をさしてます。真っ暗です。これが冬の北欧か。

ここからバスに乗り、本日の宿泊地ハシュタへ向かいます。本日はひたすら移動の日。真っ暗だけど時折海が見えます。

そして景色は殆ど見えませんが、家の中は丸見えです。北欧のお家は、カーテンや雨戸がないのかなんなのか、暗くなると中が丸見えなんです。見えるお部屋はどこもおしゃれです。部屋が汚い人は北欧では生活できないな…。

約2時間程バスに乗って、ハシュタへ到着です。何があるというわけでもない港町ですが、一応ここでもオーロラがみれる可能性があるんだそう。

でも昨日はオーロラを見になんも明かりのない山奥にいってアレだったのに、今日はこんなに明るい街中で、見えるのか…?

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グランド ノルディック ホテルにチェックイン


泊ったホテルはグランド ノルディック ホテル (Scandic Harstad)(リカホテルハシュタ)。部屋はかなり小さく、四角い部屋の中にベッドを2つくっつけて無理やり押し込みましたという感じ。スーツケースを広げると歩くのが大変。汚くはないけれど綺麗でもなく、寝られれば良いという人向けです。よって写真は1枚も撮っていませんw

さて、オーロラを見に行く前に食事やらお風呂やらを先に済ませましょう!とお風呂に意気揚々と入ったところ、部屋にドライヤーがない!どうしよう、自然乾燥させるか?でもこのまま乾くのを待っていたらオーロラを逃すかも!濡れたまま行くか?いや頭が凍ってしまう!と一瞬でいろいろ考えましたが、そういえば安いホテルってフロントにドライヤーあったりするって聞いたことあるわ、ということで受付のお姉さんにきいたところ無事借りられました。

暗いし足元も悪いので周囲のお店を見に行くのもちょっと面倒、そしてお店探しに時間がかかってオーロラを逃してはいけない、ということで日本から持ってきた非常食の炊き込みご飯とインスタントスープのみで、テレビを見ながらささっと夕食にします。持ってきてよかった。このお部屋、ないものが多いけどポットはあって助かりました。

姉は移動で疲れたため今日のオーロラ観測はパスするようです。見えなそうな街だもんね…。

私はこの旅用に買ったTHERMOS 真空断熱ケータイマグに熱々コーヒーを入れて、着れるだけ着込んで準備万端。キルナ以外ではツアーでの防寒具の貸し出しは無いので、自前の服装で臨まなければなりません。でも、この街はキルナほど寒くはないな、氷点下ではあるんだろうけど。

さて、ドライヤーをフロントに返し、今夜もオーロラを探しにいきましょう!


ハシュタの港で生き物のように暴れる満天のオーロラ爆発を見る


ガイドさんに教えてもらった港の端っこの、なるべく明りのないところを目指して歩いていきます。オーロラ鑑賞ポイントなので、当然真っ暗。ちょっと一人で来たのを後悔しました。

誰もいないし暗いし一人だしで、やばい?治安はどうなの?!と不安になったところで同じツアーにいた美人の女性を発見。ホッとひと安心。

なにやら薄明るい雲に向かってシャッターを切っています。昨日みたいに、薄いオーロラ?それとも雲の裏に月があるのかも?念のため写真に撮ってみると映った光は緑色。オーロラだ!

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美人さんと「オーロラですよね!」とはしゃいで、30分ぐらい雲の裏で微妙にぼんやりと形と大きさを変えるオーロラを写してました。先述のとおりのへっぽこカメラでもこんだけ映ってるということは、結構オーロラ強いのかも?昨日より明らかに濃く写ってます。

そんな感じで撮っていると、いつの間にか緑の範囲がかなり大きく…。そして美人さんが私の後ろを見て驚いている。振り返ると、オーロラがでっかく渦巻いてる!

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海側よりビル側にすごいオーロラ出てるじゃないですか!や~ん、ビルが邪魔、ビルの明りが邪魔。ということでビルが途切れる場所を目指し、三脚持ってダッシュで移動。

と、ビルの間にすごいオーロラ立ち上ってきた!こんなに街中でビルの明りがあってこれだけ見えるってすごい。写真にはあまり映ってないけれど、オーロラの左側が赤い色になって、チリチリと上下に動いてます。オーロラ全体は煙みたいに竜みたいに動いてた。

オーロラ ハシュタ ノルウェー

視界の開けた場所にいくとドーン!カーテン状に揺らめくオーロラ。
四方八方から形を変えてオーロラが現れます。

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だんだんと薄くなってきました。でっかいのを見つけてからここまで30分ぐらい。ひたすらシャッターを押していました。電池の消耗やら電池の保温やら何も考えられず、もう夢中で撮る。私のしょぼカメラでオーロラが撮れるとは。

ちなみに撮影はすべてコンデジOLYMPUS TG-620の夜景モードにおまかせでとっています。それでもここまで映る。

振り返るとこんなに↓明るい街中で。これが暗いところだったら、もっと見えたんだろうか。

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また出てこないかな。どうやら完全に消えたわけでは無く、雲の向こうでちりちりと小さくオーロラはいるみたいです。寒いけど、お尻冷たいけど、コーヒー飲んでお菓子食べながら頑張って待ちます。まだコーヒーは温かい。さすがthermos。持ってきてよかった。

そんなこんなで待つこと1時間半。一人だと心細いですが、他に人がいると、もうちょっとがんばって待とうと思えますね。それに雲の裏にオーロラの気配がするし、どうにかもう一回あの凄まじいオーロラが見たい!

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でたー!でっかいの来た!

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前とは逆方向に大きなカーテンが出てきました。そしてその横からも強い光が。

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いろんな方向からオーロラが現れてはゆっくり動いて広がり、撮っても撮っても撮りきれないぐらい。

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あまりに長く出ているので、もう夜も遅くなってしまったし、そろそろ帰ろうかと街中の明かりのあるほうへ歩き出します。

ふと気がつくと真上にでっかいオーロラが!アメーバが暴れているみたいと言うか、インクをぶちまけたというかなんというか、今までとは違う速さで炸裂してました。これがコロナ型なんだろうか?まるで生き物みたいに動いて怖いぐらい。

あんまりすごいので笑いが出てくるほど。もう後は写真も撮らず、凍った地面に寝転んでじっとオーロラを見てました。他のツアーの人たちが、端の方であげる歓声が微かに聞こえてきます。

今思い返してもオーロラがあまりに幻想的で、そしてすぐそばの街は現実的で、なんかごっちゃになった夢みたいな嘘みたいな記憶。でも本当に、あの凄まじい場にいれたんだ。

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大きさを比較する建物が写ってないと、何が何だかわかりませんねw 視界が全部これ、ぐらいの大きさで、こんなのが頭上から広がって降り注いできたんです。

これを見てもう、本当に心から満足したので、まだまだオーロラは出ていましたが23時ぐらいにホテルに引き揚げました。全部で3・4時間ぐらい外にいたかな。カメラのバッテリーは1個使いきり、予備も残り少なくなっていました。帰るころには気温が下がり、道の雪はすっかりつるつるに凍っていました。スノーブーツを持ってきてよかった。

オーロラ見れた、すごいの見れた…!まさか全然期待してなかったこの街で見れるとは。寝てしまった姉が不憫だ…。


沿岸急行船“フッティルーテン”に乗りトロムソへ


翌朝1/14です。グランド ノルディック ホテルの朝食ビュッフェはそんなに種類はありません。

でもここで添乗員さんおすすめの北欧でよく見るあのチーズ(イエトオストまたはヤイトオスト、ゴートチーズ、ブリューンオスト(ブランチーズ)、いろんな名前があってよくわからんけど)を食べたら、本当においしかった。キャラメルみたいに甘くてねっとりして、濃厚なチーズ。

そういえば初日のホテルにもあったような。最初から食べればよかった~。これ以降朝食では、毎回我先にと食べていましたね。



横においてあるチーズスライサーの使い方がわからなくて、最初ヘラみたいに削ろうとしてしまいましたが、これはヘラ部分の根元の方にある横溝を、チーズブロックの奥の辺に当てて、カンナみたいに引っ張って削って使うのね。恥ずかしい…。そういえばこんなのIKEAで見たことあるわ。


でもこれでチーズの削れるおしゃれ人に一歩近づきました。ということで、これからはど~んとこいブロックチーズ!


さて、今日は沿岸急行船「フッティルーテン」に乗って、同じくノルウェーのトロムソまで行きます。

フッティルーテン

足元がつるつる。真っ暗ですが朝です。気をつけながら歩いて、やっとこさ船まで。ここで昨日のべっぴんさんに会って写真を一緒にとってもらいました。オーロラの思い出の街で一緒に取れてよかった…のに、姉が写真が下手でボケボケだったw

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バイバイ、ハシュタ。ありがとう、ハシュタ。何もない街といってごめんよ。


 
       
 
         
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