旅行鞄にクリスティ

日々のあれこれを忘れ、手の届く贅沢で自分を甘やかし明日への活力を養うブログです。バッグにアガサ・クリスティを詰めて行く海外旅行が最大のご褒美。


【ドラマ】名探偵ポワロ『ビッグ・フォー 』国際秘密結社ビッグ・フォーを追え―ポワロシリーズのある意味「問題作」


『ビッグ・フォー』 

TVドラマ「名探偵ポワロ」シリーズ最終章、第2作目は『ビッグ・フォー』です。これ…ね…。原作ではクリスティの中で一番つまらなかった記憶があります。クリスティの本は何回も読みなおして、気に入ったらそれこそ10回でも何回でも読むのですが、このビッグ4は数回しか読んでいない。初めて読んで「つまらん」、何年かして、私も大人になったし好みもかわったかも~と読んで「つまらん」、こんな感じだったような。先を読みたいと思わない本を読むのは苦行でした。4人のヘッドからなる謎の世界的秘密犯罪組織「ビッグ4」を追う、推理小説というか冒険小説。クリスティは、たまにこういう冒険ものを書きますが、どれもあまりに現実味を欠いて荒唐無稽でしらけてしまう。

まあ、原作の評価はさておき、TVドラマ「名探偵ポアロ」シリーズでのビッグフォーです。

ヘイスティングス大尉とミス・レモンの元に届く、ポアロの訃報。その4週間前、ポアロは平和党のパーティでビッグ・フォーを追う新聞記者に出会い、その会場でチェスの王者が死んだ。

 ⇒原作読書感想はこちら:『ビッグ4』―ぽあろ と ぼく が あくのひみつけっしゃ に いどむお話
 ⇒アガサ・クリスティ 作品・感想一覧はこちら

原作では初期の話ですが、こちらはシリーズも終盤、皆年を取っていますね。ポアロのお葬式なので、ヘイスティングズ大尉に、ミス・レモン、ジャップ「警視監」にジョージと懐かしい人達が揃って見られました。

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原作を読んだのがだいぶ前で、なおかつあまりに読むのが辛くまともに読んでいなかったので、話の筋はうろ覚えで、あれ?こんな話だったっけ?あれ、だれが犯人だったっけ?と思いながら見ていました。やはりだいぶ原作とは変わっていたようです。原作の荒唐無稽感を製作側も感じていたのでしょうか、それを逆手に取った話になっていました。

以下ネタバレあり。




…うん、もう特に書くこともありません。でも原作よりはマシかw 原作よりは大分現実感のある話にしたので、悪のひみつけっしゃ云々は、そんなんあるわけないだろう?的な勢いできれいさっぱり消し去り、犯人もかなり小物化しており。クリスティ作品でおなじみの、俳優・女優が犯人や犯行組織の一員というところで落としどころをつけてきたようです。正直俳優・女優だからといってそこまで人をだませるとも思えないのだけれど、これに関しては良い改変だと思う、なんせ原作があんなんですから…。TVなので、やろうと思えば原作の筋に沿って原作よりは迫力ある世界を股にかけたドタバタができそうでしたが、そうすると私の好きなポアロシリーズの昔のイギリス感は消えてしまうので、これはこれでよかったのかな。話の出来としては少々退屈でしたが、あの原作だとしかたないですかね。

話としてはあれでしたが、懐かしい面々も見れ、いくつか出てきたお屋敷も堪能でき、ポアロファンにはそれなりに楽しめるところのある話になっています。最後のヘイスティングズがいいですね。役に立たない、親愛なるモ・ナミ、ヘイスティングス。

さあ、道を示してください ― アーサー・ヘイスティングズ



 
       
 
         
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