建物自体が美術品!レンブラント、フェルメール、そして図書館 ―アムステルダム国立美術館【フランス・ベルギー・オランダ旅行記】

11月16日 ヨーロッパ旅行8日目 その2
アンネフランクの家の後は、再びトラムに乗ってアムステルダム国立美術館へ。約8,000 点の作品が展示されたオランダ最大の美術館で、特に17世紀のオランダ絵画が充実しているそうです。

ここは日本であらかじめチケット購入済みなので、専用レーンを通って中へ。こちらからは見た限りチケットなしの方も特に行列は見えませんでしたが、とても混雑するという話はいろんなところで読んだのであらかじめ買っておいた方が良いのでしょうね。公式HPから簡単に買えます。
⇒関連エントリー:とりあえず日本で手配できるものはしていこう ―ヨーロッパ周遊個人旅行・準備編【フランス・ベルギー・オランダ旅行記】

全く待つことなく中へ入れる。さて、ここからは写真を中心に。

中は広そうなので、まず真っ先に目当てのところへ

といいつつ行く途中にあるものはしっかり見ていきます。なんかでっかい船を見つつ、この美術館の一番の見所は、この奥。

美術館の真ん中を突っ切るホール「名誉の間」を、ずいずいと突き進んだ最奥の部屋にあるのが―


レンブラント「夜警」
この部屋、この配置、この絵を飾るために設計されたとしか考えられません。

夜警の前は常に人だかりです。「夜警の部屋」には子供たちがやってきて、鑑賞会のようなことをしたり。こういう名画に気負うことなくふれて、楽しそうにしゃべっている様子は羨ましくなります。変な例えですが、動物園の動物を眺めているような楽しげな様子。私はどうしても、芸術とか美術にはかしこまって対峙してしまってだめですね。
その他にもこのあたりにはレンブラントの自画像やフェルメール等、有名な絵画があります。

フェルメール『牛乳を注ぐ女』
フェルメールは4作品、「牛乳を注ぐ女」、「手紙を読む青衣の女」、「恋文」、「小路」がある。


この美術館は、クラシックな建築に、黒を基調にした近代的でスクエアな内装がマッチしていてとても格好良い。



そして美術館の奥には、図書館があります。

落ち着いたクラシックな図書館。こんな所で本が読めたら幸せだろうな~。静かで落ち着いているから勉強もはかどりそうだし、ファンタジーとかも合いそう。

この柵から中は入れないのですが、下を見ると本を開いている人が見えます。何か特別な許可があれば使えるのかな?

世界の美しい図書館の写真を集めた本なんかがありますが、歴史ある佇まいの図書館は本当に素敵。私はそんなに旅先で取り立てて図書館に行ったりはしていなかったのですが、これからはもうちょっと意識して回ってみようかな。これまで行ったのはボストンの図書館ぐらい。あそこも素敵だった。

美術館の廊下にはステンドグラス、床には12星座のモザイクもあって建物自体が美術品。
モンドリアンの絵をテーマにしたイヴ・サンローランの服が展示されているとのことで現代アートゾーンへ行ってみたのですが、大分ぶっ飛んでる絵だったり、なんか針金ぐちゃぐちゃまいたのにおどろおどろしい音楽がかかってたり。私にはこういう最近の美術は難し過ぎてよくわからないわw 前衛的というのだろうか。

サンローランはやはり素敵だった。でも1着しかなかったw ツイギーとかが着てそう。こういうモンドリアンルックは今でも目にしますね。
さて、一通り見終わったのでお昼です。美術館は、その展示物もそうですが、カフェとショップも楽しみの一つ。カフェはなかなか混んでいましたが、待つことなく座れました。行列になっている時もあるとかないとか。

オープンサンドです。下のパンが全く見えないw 具だくさんで美味しいです。ワイワイとしゃべる人たちにまじり私たちも浮かれてあれが良かっただのゴッホを見忘れた!だの喋っていると、あれだけざわさわと賑やかだったカフェが急にふっと静かになる。
…???と見渡すと、皆下を向いて…そうか12時!テロの犠牲者の追悼の為の黙祷が行われるんだ!

昨日客室に、ホテルから入っていた手紙。ホテルがEUでの黙祷に合わせて独自で行うのかと思いましたが、そうか、ホテルだけのはずがないか。 1分間ほど、これまでのざわめきが嘘みたいに物音ひとつしない中、静かに祈りをささげる。オランダ、EU中の主要な施設で、パリのために一斉に黙祷。もしかしたら道端の人もやっていたんだろうか。終わった瞬間、通常に戻りしゃべりだす人たち。その会話の喧噪との落差が、あの一分間の沈黙の中にあるEUの団結のような物を感じさせました。

食事の後は見忘れたゴッホの自画像を見てから、ミュージアムショップを回って終了。広いので足が疲れました。

さて、この後はレンブラントの家に行くはずでしたが、足も痛いしやはり風邪気味なので断腸の思いで諦める。といいながらその後はショッピングヘ。なんせ明日はいよいよ帰国なので、街中では最後の買い物です。お土産と自分用と、買い残しのないよう入念にチェックしていきます!
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