トラベルライターmugiの「旅行鞄にクリスティ」

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【ドラマ】名探偵ポワロ『負け犬』―ミス・レモンはなぜポワロのとろこで働いているのか


『負け犬』

待って?!ミス・レモンは催眠術までできるの?何物!?

とびっくりの今作、原作を収録した 『クリスマス・プディングの冒険』は私が唯一読んでいないポワロ物なので、全く話の筋を知らずに視聴。ドラマでまっさらな状態で推理しながら見れることはめったにないので楽しんで視聴しました~。

で、これ、原作はミス・レモンは催眠術は使っていないのよね…?原作のミス・レモンはこういうのやりそうにないもの。やってたらびっくりだけど。


クリスティの著作を全部読んでしまうのがもったいなくて『クリスマス・プディングの冒険』は読まずにとっておいたんだけど、原作だとどんなだったのか気になるな~。読んでしまおうかな。

前回の感想で、タロットをしたり中国の占いをしたり降霊術の真似事をしたり結構エキセントリックと書いたドラマ版のミス・レモンは、今回は催眠術まで。こういうのが好きなのねw しかも成功させておる…!

あらすじはNKHオンラインより引用
化学会社の社長が撲殺される。彼は周囲の人間とことごとく対立していた。

ヘイスティングスが友人のチャールズからゴルフの試合に招待され、ポワロも同行する。彼の叔父で化学会社の社長ルーベンは金もうけだけを考える傲慢な人物。近づく戦争を金もうけの好機ととらえ、それに反対する弟とディナーの席で対立していた。翌朝、撲殺されたルーベンが書斎で発見される。その夜は何人もの人間が書斎に入り、ルーベンと口論していた…。


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以下ネタバレ

ゲティセンター


レディ・アストウェルに催眠術をかけるシーンは、リリー・マーグレイブをはめるためにポワロがレディ・アストウェルに催眠術にかかったふりをさせたとかそういうオチが絶対あると思ったのに!あれは本当に催眠術にかかったのか…。そしてそれをポワロがあてにしていたとは、なんともびっくり。

そして最後のゴルフシーンで、ミス・レモンがほほ笑みながらヘイスティングスに催眠術をかける姿の美しさと言ったらw うすら笑いが素敵。悪い笑いですね~。そして女性の皮手袋した手って綺麗ね。緑と茶色の服装も素敵。あのシーンのミスレモンは大好きです。



しかしポワロのセリフには納得できないわ。「ヘイスティングスも理性的ですから暗示にはかかりませんよ」…?理性的?ヘイスティングズが理性的!聞きました奥さん!?あんだけ感情で動き美女にはだまされ鳶色髪の女性にはコロッと惚れるヘイスティングズが理性的ですと!そんでやっぱり催眠術かかってるし。心理学の達人のポワロたるものが、何たる不覚。

もうミス・レモンはポワロの所で働いてないで、胡散臭い宗教でも立ち上げて教祖様になって上手いことやった方が良いと思います。ホールインワンまで操れるなら、ゴルファーやらスポーツ選手とかほいほい入信してきそう。画期的な書類整理法を発明して特許、とかやってるより、よっぽど儲かると思うわ。


そしてなんだかヘイスティングズは、今作結構有能そうに見えました。「このナビゲーターに任せてください」とか言いながらマップはためかせて車に必死につかまってるポワロさんと比べると特にね。警察でもないのに郵便局内で張り込みしてるし、事件現場見ただけで「頭を殴られた一撃で亡くなってます」とか鑑定しちゃうし。お前も何者だ。絶対適当に言っているだろ。

ポワロは呆れながらも催眠術に付き合ってくれる優しい雇い主ですが、それにくらべてあの社長と言ったら死んで誰からも嘆かれない。食べ方も汚いし、ホントによくもまぁ見ているだけであれだけ人を不愉快にできるもんだと、俳優さんってすごいわ。

事件前後に、容疑者ほぼ全員入れ替わり立ち代わりコントのように被害者の部屋に入っては立ち去り、いったい誰が犯人なんだってばよ、と思っていたら…研究員とは!

誰が殺してもおかしくなく、皆実は殺してもらって喜んでるんじゃぐらいの感じだったので、あそこで切羽詰まって殺してしまったトレフューシスが貧乏くじ引いたような気もしなくもない。なんとなく見ていて哀れに思うところもありましたが、でも元々は人の研究なのよね。



いつもは推理小説読んでも殆ど推理しないのですが、今回はせっかく初見だったので一応頑張って推理して、ポワロによる解説編に入る前まで2・3回繰り返し見たけど、全然犯人わからなかった。というかポワロによる解説編を見てもわからず。

結局手がかりは何だったの?負け犬の心理学と一番最初の手紙だけ?そしてナイフの破片は?なんで血とっておいた?プロファイリングっぽい話にしてもちょっと人物像の手がかりが無い気がするのだけれど。なんか全然話が理解できてないわ。これはやっぱり、ずっととっておいた原作をついに読んでしまうか…?!

来週は「黄色いアイリス」です。

アガサ・クリスティ作品(名探偵ポワロ、ミス・マープル含む)感想一覧はこちら

『名探偵ポワロ』シーズン3



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