こじんまりしたアンティークなパリのホテル:ミレニアム ホテル パリ オペラ【フランス・ベルギー・オランダ旅行記】

パリで泊まったホテルに付いて後で詳しく書くと言いながらそのまま忘れてしまったので、アムステルダム編からちょっと戻ってパリで宿泊したホテルについて。

Millennium Hotel Paris Opera (ミレニアム ホテル パリ オペラ)

また、陸路でのフランスの玄関口であるパリ北駅からもタクシーで約15分、10ユーロ程だったかな。最寄りの地下鉄駅は、Richelieu Drouot駅またはChaussee D'Antin-La Fayette駅で、どちらも徒歩1分以内。とにかく非常に立地の良いホテル。私は列車でパリ入りしたので、スーツケースをもって治安の悪い地下鉄で移動したくなかったため、北駅からタクシーに乗っても安い距離のなかで治安のいい場所を選びました。

ホテルの前はこんな風な大通り。通りには銀行のオフィスや新聞社、こぎれいな店が立ち並び、通る人も身なりのいい人が多く、夜騒ぐ声がうるさく聞こえたりといったことはありません。
一方で、観光客の集まる場所には必ずいるのがスリ。オペラ座はスリのメッカです。アンケートや署名を頼むふりをしてスるだの、目の前で新聞を広げるだの有名な手口が沢山。ネットを探せばオペラ座周辺のスリに付いては、情報がザクザク出てきます。ロマ系の若い子たち数名の集まりを見たらまずスリと思って警戒した方が良さそうです。ただ、私も何度もそこらへんは往復しましたが、カバンをしっかり抱えてわりと足早に通り過ぎるようにしていたのもあってか運よく特に怖い目にあったりはしませんでした。
小賢しいスリがオペラ座近辺には特に多い程度で、ホテルの周辺はそこまででもないですし、正直パリはどこに行ってもそんな感じなのでこのへんは治安は良い方だと思います。

Millennium Hotel Paris Opera (ミレニアム ホテル パリ オペラ)


アールデコの装飾が施された入り口ホールの一部は、文化遺産に指定。外観も中もクラシックで、アンティーク好きにはたまらないホテル。特に気に入ったのはエレベーター。

ドアは手動で開けます。アンティークホテルの楽しみの一つである手動エレベータ―、アムステルダムで泊まったアンティークホテルは木製で重鈍な感じでしたが、ここのはガラスと金属の繊細な造りでこちらの方が好みです。
⇒関連エントリー:オランダ海運の栄華の歴史息づくグランド ホテル アマラス アムステルダムにチェックイン【フランス・ベルギー・オランダ旅行記】
ホテルの入り口には小さな売店(ただし夕方には閉まってしまう)と、レストランもあります。

客室内

クラシックな装飾が可愛い客室はそこまで広くはなく。スーツケースは2個広げたらちょっと足場が狭く歩き辛くなる感じ。全体的に古めかしい雰囲気で、新しさはありません。窓からの眺めはこんな感じ。

私たちの部屋は、外ではなく中庭に面していて眺めは良くはなく。でもそのおかげか、大通りに面してはいるものの喧騒がきこえてくることはありませんでした。
アムステルダムで泊まった同じくアンティークホテルの
最初にびっくりしたのは、コーヒー・紅茶が置いていなかった点。そしてなぜか角砂糖だけは大量にあったw 最初置き忘れたのかと思ったけど、ずっとなかったのでそういうもののようです。ポットはある。今まで泊まったホテルで、お茶の用意がなかったのは初めてだよ。

しょうがないので付いてすぐに買いに行きましたが、近くに手ごろなスーパーもなく。これについては後述します。

バスルームは狭いです。バスタブはありますが独立したシャワーブースはなく、バスタブに付いてるシャワーのみ。そしてバスタブのすぐ横がトイレ。トイレ、バスタブ、洗面所が一か所にキュッとまとまった狭くるしいつくりで、洗面所を2人で並んで使うのは無理です。全体的にこじんまりしている。

お風呂場。シャワーヘッドは真鍮なんでしょうか、凶器になりそうなぐらい重く、旧式。見た目は雰囲気があって良いですが、使い勝手は良くない。シャワーも水の出口が細かくなく、結構まとまって出ます。水回りは汚くはないですが古びているので、ここら辺気になる人は気になりそうです。

しかもパーテーションではなくシャワーカーテン。シャワーカーテンのお風呂なんて、いったいいつぶりだろう…。

アメニティは篭にも入っておらずプレートにも置かれず、洗面所に直置き。特にどこのブランドでもなく、質もそんな良くなさそう。お茶もそうでしたが、消耗品関係は全体的に残念な感じが漂っている。
4つ星なので豪華さはなくとももう少し設備が整っているかと思ったのですが、あるものはわりと必要最低限。もともとパリはホテル代が高く、しかもここは立地がかなり良いのでこれでも値段は結構高めです。良い点悪い点がはっきりしたホテルですね。近代的でこぎれいなホテルにあるような設備を期待する方には、ここは向かないと思います。このアンティークで可愛らしい雰囲気が好きで、かつ抜群の(特にショッピングに)立地を望む人にはお勧め。つまりは女性ですねw それに郊外のホテルは治安がかなり不安ですし、女性はある程度中心地にあるホテルに泊まった方が良いと思う。私は歴史あるもの、アンティークなものが大好きなのと買い物のしやすさで、このホテルは気に入りました。
ホテル周辺

周辺はギャラリー・ラファイエットをはじめとする、ショッピング欲のかきたてられるお店が沢山。ラファイエットで一通りのブランド物は揃うし、その向かいにはセフォラも有り、コスメショッピングにももってこい。ホテル傍にはお土産にもぴったりなお洒落な食品・スイーツ系のお店もあり。観光客と、買い物に来た人が望むものは大抵そろっています。このあたりは、ここまで出かけてきて買い物して行く場所、という感じ。となると逆に見当たらないのが、そこで生活する人が必要とするようなお店。具体的には、スーパーやパン屋です。
私たちはホテルで朝食を付けず、そこら辺のパン屋かスーパーでごはんを買ってコーヒーでと思っていたのですが、見事にお店もなく客室にコーヒーも無かったw 結局ギャラリー・ラファイエットで買ったお惣菜やパン、デリで買った簡易なサンドイッチで朝ごはんにしていました。朝は開いていないので、前日に買っておいてね。ただ、最後の晩に近くにスーパーがオープンしたので、これから泊まる人はスーパー難民にならずにすみそうです。
ちなみに、私の持っているガイドブックだとラファイエットの食品売り場としては、メンズ館2階に高級食品を扱うラファイエット・グルメがあるとありましたが、実際はメンズ館でも本館でもなくグルメ館として独立した建物になっていたので、行く方はご注意を。スイーツやフォアグラ缶詰といったお土産の定番品から、普通の野菜、パン、チーズの量り売りまで。そこら辺のスーパーと比べるとちょっと高いですが、やっぱりお惣菜は美味しいです。

なお、パリ3日目にホテルの近くにもうちょっと庶民的なスーパーmonop(=Monoprix(モノプリ)の小さい版)を見つけたのですが、なんと開店準備中で入れず。出発前夜にやっと開店したので記念に入りました。すぐ傍ですが、これから行く人のために念のために地図を載せておきます。

ホテルからギャラリー・ラファイエット方向に歩いて右に入る路地の2個目を曲がり、出た道の向かいにあります。

そう言えば、最後の晩をこのスーパーで買ったものですますという侘しい夕食にしたおかげで、結果的にテロに遭遇せずにすんだんだな。
なお、ホテル周辺にはデリ(夕方ぐらいには閉まる)もいくつかあるし、もちろんレストラン・カフェはたくさんあるので、食事場所には困らないと思います。また、向かいには郵便局、そして近くにはATMや薬局もあり。
すごくいい点悪い点、割と両極端で、ちょっと癖のあるホテルですが、ハマる人にははまると思います。私は気に入っています。アンティークとショッピング好きの女性に是非おすすめの、こじんまりしたホテルです。
【宿泊ホテル情報】


12 boulevard Haussmann, 75009 Paris, France
(33)01-4949-1600
チェックイン :14:00 チェックアウト :12:00
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